ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

「自由民主党総裁選挙」の研究 - 18 ( 上脇教授の〈 社会活動 〉 )

2024-09-08 20:07:35 | 徒然の記

  「研究の第二段階」〈「派閥・長老」と「裏金問題」〉の続きです。

 今回も「ねこ庭」の過去記事の紹介になります。修正していますがほとんど重複しますので、記憶力の良い方はスルーしてください。

 〈 「パーティー券問題」の発端を作った人物は、誰なのか。 〉

 ウィキペディアがわざわざ別項目でまとめているのが、「パーティー券問題」の発端を作った〈 上脇教授の社会活動 〉です。実はここからが本題になります。

 〈 上脇教授の社会活動 〉
 
  ・2002 ( 平成14 ) 年 市民団体のネットワーク「政治資金オンブズマン」を弁護士の坂口徳雄と設立し、阪口とともに代表に就任。事務局は大阪府中央区に設置
 
 ウィキペディアの説明で、氏が結構有名な裁判の告発人だったことを知りました。政治資金問題に的を絞り、政治家を糾弾した裁判例が下記 8件でした。
 
  1.  2012 ( 平成24 ) 年10月
 
   ・元大阪府知事・松井一郎に政治資金収支報告書への記載漏れがあったとして、大阪地方検察庁に告発 
 
  2.  2018 ( 平成30 ) 年1月  
 
   ・最高裁が官房機密費の使途の一部の開示を命じる判断を下した裁判での、原告の1人
 
  3.  2019 ( 令和元 ) 年11月  
 
   ・河井案里参議院議員の選挙違反に関し、「夫婦共謀の違法行為の疑いがある」として、広島地方検察庁に告発

  4.  2020 ( 令和2 ) 年6月

     ・黒川弘務東京高検検事長の定年延長問題に関し、閣議決定の資料として開示された文書は偽りの可能性が高いとして、決定取り消しの訴えを大阪地裁に提起

        (  2023 ( 令和5 ) 年12月、法務省元事務次官への証人尋問が行われた )  

  5.  2020 ( 令和2 ) 年9月

    ・政府が、新型コロナウイルスの感染対策として全世帯に配った布マスク、いわゆるアベノマスクについて、

    ・納入業者に発注した枚数と単価を開示しないのは不当だとして、国に情報開示などを求めて大阪地方裁判所に提訴した

 上脇教授の〈社会活動〉とは、裁判を起こして政府自由民主党を訴える運動でした。氏は、担当する「憲法学」の中に「政治資金問題」を加え、自分の〈社会活動〉を学生に教えているのでしょうか。

 戦後の「憲法学」では、「憲法は権力者を縛るもの」という解釈が主流ですから、「自分の社会活動は、政府権力者を縛る実践活動である。」と教えているのかもしれません。

 平成16年に、北九州市立大学から阪神地区の神戸学院大学へ移ったのも、反日「憲法学」の実践活動ためだったと考えられます。
 
 「憲法」と直接関係がないと見える「政治資金問題」を授業の範囲に加え、教授の立場を利用して氏が反日活動をしていると「ねこ庭」には見えます。
 
 「憲法」を教える教授が、裁判所や検察庁を拠点に政府への告発運動を実践するのですから、左翼界ではマスコミも知る著名人だったのかも知れません。
 
 ウィキペディアの〈社会活動〉の説明がまだ続くので、紹介も続けます。

  6.  2023 ( 令和5 ) 年3月

    ・岡山県伊原木隆太知事の後援会が、知事の親族から、政治資金規正法の上限を超える寄付を受け取っていた問題で

    ・後援会関係者らを、政治資金規正法違反の疑いで岡山地方検察庁へ告発

    ・同年9月岡山区検察庁は、後援会の会計責任者ら2人を、政治資金規正法違反の罪で略式起訴

  7.  2023 ( 令和5 ) 年8月

    ・第49回衆議院選挙で細田博之の陣営が、地方議員らに労務費名目で1人あたり数千円程度の現金を支払っていた問題で、

    ・細田と陣営幹部に対する公選法違反 ( 買収 ) 容疑で、松江地方検察庁へ告発状を提出   

    ・同年9月、松江地方検察庁は細田と出納責任者を嫌疑不十分で不起訴処分

  8.  2023 ( 令和5 ) 年10月

    ・自民党5派閥が、政治資金パーティーの収入を、2018~2021年分の政治資金収支報告書に計4168万円分を過少記載したとして、

    ・各派閥の当時の会計責任者らを政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)容疑で告発

 令和5年に入ってからの活動が目覚ましく、最後に記述されているのが、自由民主党を直撃した「パーティー券問題」「裏金問題」です。

 共同通信社が、「パーティー券問題」を初めて報道したのが11月21日だった理由がこれで分かりました。つまり同社は、教授の告発の事実を待って記事を書いたとことになります。

 教授の連絡が先だったのか、検察のリークが先だったのか。いずれにしてもタイムリーな報道は、マスコミ各社と何らかの連携ルートのあったことが伺われます。

 神戸学院大学の教授が一人で、このようなルートは簡単に作れません。マスコミや法曹界との関係を、氏はどこで得たのか。

 つまりこの疑問が、次回の「研究課題」となります。現在進行中の「総裁選挙」とどこでつながるのか。過去記事と重なる部分もありますが、新たに修正した箇所もあります。

 「ねこ庭」の推測に過ぎませんが、関心のある方は次回も足をお運びください。

  〈 マスコミや法曹界との関係を、教授はどこで得たのか。〉

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「自由民主党総裁選挙」の研究 - 17 ( 神戸学院大・上脇博之教授 )

2024-09-08 14:17:33 | 徒然の記

  「研究の第二段階」〈「派閥・長老」と「裏金問題」〉の続きです。

 話が横道へ逸れ、今回は「ねこ庭」の過去記事の紹介になります。内容が重複しますので、記憶力の良い方はスルーしてください。

 〈 「パーティー券問題」の発端を作った人物は、誰なのか。 〉

  ・共同通信社は11月26日と12月2日の記事で、この人物の名前を伝えていますが、地味な扱いなのでほとんどの人が読み飛ばしているのではないでしょうか。

  ・下記は両日の紙面の見出しですが、大きな活字がページ一杯の記事の中で踊っています。

 〈 11月26日の記事の見出し 〉

 「派閥とカネ  野党照準」「二階派 194万円記載なし」自見大臣側からの支出」「20万円なぜ記載漏れ」「自民5派閥 パー券収入」「裏金の疑念、払拭に躍起」

 〈 12月2日の記事の見出し 〉 

 「安部派裏金 1億円超か」「パーティー券収入、議員側へ環流」「東京地検特捜部、立件視野」「秘書ら立件後絶たず」「昨年には薗部氏略式起訴」

 この人物の名前が書かれている、11月26日と12月2日の該当部分だけを紹介します。

 〈 11月26日の記事 〉

  ・5派閥に突きつけられたのは、政治資金パーティーの収入を2018から21年分の収支報告書に、過少記載したとする規制法違反だ

  ・当時の会計責任者らを対象とし、神戸学院大の上脇 博之 ( かみわき ひろし ) 教授が東京地検に告発した

 〈 12月 2日の記事 〉

  ・この問題を巡っては、神戸学院大の上脇博之教授が東京地検に、自民5派閥に関する告訴状を提出

  ・各派閥の会計責任者らが、パーティー券の収入を記載しなかった疑いがあるとしている

 初めて聞く名前で一度も「ねこ庭」に登場していませんが、著名な教授らしくウィキペディアに詳細な説明がありました。

  ・上脇 博之(かみわき ひろし)、平成33 ( 1958 ) 年生まれ65才
 
  ・日本の法学者 ( 憲法学、政党国家論、国民代表論、政治資金問題  )
 
  ・学位は ( 法学 神戸大学・2000年  )
 
 氏の経歴に興味はありませんが、共同通信社が何も書かないので逆に詳しく紹介したくなります。
 
  ・鹿児島県姶良郡隼人町(現在の霧島市)生まれ
  ・1977 ( 昭和52 ) 年 鹿児島県立加治木高等学校卒業
  ・1984 ( 昭和59 ) 年 関西大学法学部卒業 神戸大学院法学研究科に進学
  ・1988 ( 昭和63 ) 年 博士前期課程を修了
  ・1991  ( 平成  3 ) 年 博士後期課程を単位取得退学 日本学術振興会・特別研究員となる
 
 詳しく紹介しても読んでくれる人はいないと思いますが、どんな育ちをすると「パーティー券問題」に関心を持つ教授が生まれるのか、参考になるような気もします。今回で終わる予定が伸びましたが、意外な発見がありますので、次回は「ねこ庭」へ足をお運びください。
 
 以上「過去記事」からの紹介です。次回を読んでも記憶の良い方には「意外な発見」になりませんので、スルーしてください。
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「自由民主党総裁選挙」の研究 - 16 ( アメリカ政界の「政治と金」)

2024-09-08 09:35:06 | 徒然の記

  「研究の第二段階」〈「派閥・長老」と「裏金問題」〉の続きです。

 自由民主党の「パーティー券問題」つまり「裏金問題」が初めて世に出たのは、昨年11月21日に共同通信社が全国発信した時からだったと思います。

 テレビと新聞が毎日トップニュースとして扱い、自由民主党への派閥攻撃が始まりました。国民の税金を裏金として溜め込み、私利私欲のため政治家たちが使ったという激しい報道が吹き荒れました。

 特に狙い撃ちにされたのが最大派閥の安部派で、壊滅的な打撃を受けた経緯はまだ記憶に新しいところです。

 これから紹介しようというのは、  令和3年10月22日にチャンネル桜の動画『伊藤貫の真剣な雑談 』の中での話です。「ねこ庭」の過去記事で取り上げていますので、記憶力の良い人は迷惑な話ですが、二度読むことになります。

   アメリカ政界の「政治と金」の問題  〉

 ・ウォール・ストリート ( ユダヤ金融資本家  ) の影響力というのは、日本の金融業者の影響力とは比較にならないほど強い。

 ・彼らの政治献金の中から、民主党は共和党の10倍以上貰っている。これを見ると、一体民主党の本当の姿はなんなのかと言いたくなる。

 ・オバマもヒラリーも、自分のことを凄く理想主義的で、進歩的で、リベラルであるというポーズを取るのだが、実際には決定的に金持ちの味方、あるいはイスラエルロビーの味方だ。

 ・ヒラリーは、「クリントン・ファウンデーション ( 基金 ) 」を作り、三千数百億円を集めている。彼女は国務長官時代、外国政府、外国企業、外国金融業者から、毎年千数百億円受け取っている。

 ・これに比べると、バイデンも息子のハンター・バイデンも、外国から賄賂を受け取っているが、バイデン程度の賄賂は、アメリカの大統領には誰でもあることで、常識的範囲だ。

 日本とアメリカを同じレベルで語ろうとは思いませんが、バイデン大統領の賄賂は、アメリカの大統領では常識的範囲だと、次のように説明しています。

 ・中国から受け取ったのが20~30億円、ウクライナから3~5億円、ロシアから数億円というのが、ハンター・バイデン氏の得た賄賂だ。

 ・例えば父・ブッシュ大統領が1989年から1992年の在任期間中に、彼の兄弟が中国政府から、コンサルタント料などとして数億円か、数十億円を儲けている。

 ・息子・ブッシュも彼の在任時代、弟二人と叔父がやはり中国政府から、コンサルタントとかアドバイザー料として数十億円儲けている。また中国は、必ず二、三年後に儲けるという投資物件を持ってきたりする。

 だから伊藤氏は、バイデン大統領の腐敗は、クリントン夫妻のような凄い腐敗ではないと問題視していません。アメリカかぶれの氏は、最後は必ず日本の悪口を言いました。

 ・アメリカの大統領の家族が、外国の政府や企業から賄賂を受け取るのは、良いことと言っているのではないが、普通のことだと説明している。

 ・自民党の政治家も悪いことをしているが、世界的レベルでは大したことはない。彼らのほとんどはあまり頭が良くなく、大した嘘も言わない、小汚い、つまらない連中だ。

 「ねこ庭」が伊藤氏を嫌悪しているのは、保守を自称しながら、日本の政治家を口汚く酷評するからです。不快感を堪えて氏の話を紹介しているのは、政界の常識と一般庶民の常識が同じでないことを分かって貰うためです。

 田中角栄氏がロッキード事件で告発された時、「ピーナッツ3個受領」と書かれたメモが大きく報道されました。3個は3億円の意味でした。

 角栄氏の政治生活の大半は、ピーナッツを受け取ったり送ったりの連続でしたから、最後は金権腐敗政治家の代表とされ不運な生涯を終えました。

 角栄氏は巨額の賄賂を受け取りましたが、その金のほとんどを派閥の議員に配って、彼らの政治活動を支援したり、言うことを聞いた官僚への謝礼品に使い、個人で懐に入れた額は大きくなかったと言われています。

 政治家個人に入る金額は大きくても、彼らが使う金も大きいと言うことです。政治家と金の問題は、与野党を問わずついて回りますが、多くは「常識の範囲」なのでマスコミが報道しません。

 金の問題でつつかれる政治家がいるとしたら、それは別の要因がさせていると、「ねこ庭」は考えています。今回の「裏金問題」の大騒動は、最大派閥の「安部派潰し」にあったのではないでしょうか。

  国際政治と国内と舞台が変わっても、政治家と金の動きには共通点があります。「ねこ庭」を訪問される方々には受け入れられないのかもしれませんが、政界の常識の範囲内なら、それが裏金という名前で呼ばれても、寄付金という名で語られるとしても性質は同じということでしょう。

 令和4年11月に共産党の機関紙『あかはた』が、当時の派閥の裏金をトップ記事として掲載していましたので紹介します。

  清和会 ( 安部派  ) ・・・5年間で6億円

  志帥会 ( 二階派  ) ・・・5年間で2億円

  宏池会 ( 岸田派  ) ・・・3年間で3千万円

 庶民の感覚からすれば大金ですが、伊藤氏の説明を勘案すると、上記金額は「政界では端金 ( はしたがね  ) ではないのでしょうか。

 次も「ねこ庭」の過去記事 ( 令和5年11月 ) ですが、私は次のように考えました。

  ・「パーティー券問題」がこれほど大きな扱いになるのなら、発端を作った人物も英雄扱いで報道してもおかしくない気がする。

  ・「パーティー券問題」の発端を作った人物は、誰なのか。

 この疑問が今の自由民主党の「総裁選挙」に関係があるとまでは、考えていませんでした。話が横道へ入りますが、テーマからは離れていませんので、次回は「過去記事」の紹介を、研究の一環として取り上げます。

コメント (4)
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