・総裁選挙のウオッチを通じ、高市氏の「危うさ」を示す事実の一つを、青山繁晴氏の姿勢から見ました。
前回このように述べ、すぐに青山氏の姿勢を紹介しようと、確認のため動画を見ました。ところが思いがけない発見をし、ショックでブログに向かえなくなり、午後の10時を過ぎてしまいました。
・僕は決して人の悪口は言いません。
・意見の違う人がいても批判攻撃せずに、相手との共通点を見つけ、敵は作りません。だから私は野党の議員さんたちとも、個人的には友人です。辻元清美さんとも友人です。
青山氏の口癖で、【僕らの国会】で聞かされる言葉ですが、確認の動画で氏が語っていたのは高市氏の悪口でした。
それだけでなく、保守と思っていた青山氏が実は保守でなかったと言う驚くべき事実を発見しました。氏は下記のように遠回しに説明していましたが、総裁選挙の最中での保守政治家の意見かと耳を疑いました。
・氏は決選投票で、高市氏でなく石破氏に投票している気配が濃厚
・高市氏より、石破氏の方を高く評価している気配
早口で喋っているので前回は聞き漏らしましたが、確認のため注意深く耳を凝らした今回、信じられない青山氏の考えを知りました。
・大東亜戦争敗北の原因は、負けると分かっていながら大国アメリカと戦った優柔不断な近衛文麿にある
・戦争責任は、考え過ぎて情勢に引きずられ、大事な時に決断できなかった日本国のトップ近衛文麿にある
「東京裁判史観」でありませんが、氏は先の大戦の責任が日本にあるという意見の持ち主でした。左翼系の人たちは一般的に、処刑された東條英機首相たちを戦争責任者として批判・攻撃しますが、氏は近衛文麿首相を批判していました。
【僕らの国会】で一度も語らなかった「戦争責任論」でした。
支援していた青山氏に疑念が生じるという予想外の展開になり、予定していたブログの中身が変わってしまいました。
動画の名前とタイトルを書いておきますので、私の意見を確かめたい方は自身の目でお確かめください。
9月24日(火) 『虎ノ門ニュース』 「マスコミが一切報道しない 自民党総裁戦SP」
最後まで残るのは、小泉、石破、高市の3氏だろうと言われていましたが、党員・党友票の締切日が9月26日ですから、動画の当日は誰が決選投票に残るのか混沌としていた時です。
・まだ決まっていないので、はっきり言う訳にいきませんが、僕個人の予想なら言ってもいいかもしれませんね。
・3人の名前が上がっていますが、このうちの一人は、間違いなく決選投票前に落ちると思います。今はここまでしか言えません。
・それが誰かと聞かれても、ちょっと今の段階では・・・
と言いながら、司会者にさらに聞かれると、
・上位二人は誰かとあえて予想すると、石破さんと高市さんのような気がします。
余計なことは喋らない、大事なことは口が裂けても言わないと言うのも、氏の口癖ですが、結局氏は口が裂けても言ってはいけない情報を漏らしていました。
・これからは、小泉氏の動向がキーになると思いますよ。「小石河連合」の河野さんが落ちても大きな影響はありませんが、小泉氏が落ちると、小泉氏の票が石破氏に乗っかる・・・
・石破氏も高市氏も双方が議員票に弱いですから・・・
27日の投開票日を目指して生き残りを賭け、25日26日と石破、高市、小泉3氏が激しい駆け引きをしていると、その後時事通信社が報道していましたので、青山氏の発言がいかに早い段階でされていたのかが分かります。
・3年前の総裁選挙の時、僕は安倍さんに頼まれて高市さんの推薦人になりました。それで僕は、総裁選への出馬を諦めたんです。
安倍氏に頼まれやむなく推薦人になった経緯と、氏が3年前にも出馬の意思があった事情を知りました。
・今回高市さんは「護る会」のメンバーに、推薦人を頼んでいました。
・しかし「護る会」の代表である僕は、そんなことは絶対しません。
・高市さんの動きは、「護る会」をバラバラにするのではないかと心配する人もいました。
高市氏は閣僚ですが「護る会」では一会員で、代表は青山氏です。会に手を入れられて青山氏は、不快感を覚えたに違いありません。
双方とも身近な議員との人間関係を重視せず、日本人特有の酒席や食事の席を敬遠していると聞きますので、人情の機微には疎い者同士のようです。
正しいことを言えば周囲の人間はついて来ると、二人はそう考えています。青山氏の話から、協力関係にない二人の事情が見えてきました。無念なのはこの動画が、青山氏と高市氏双方へのマイナス評価につながったことです。
・僕は決して人の悪口は言いません。
・意見が違う人がいても批判攻撃せずに、相手との共通点を見つけ、敵は作りません。だから私は、野党の議員さんたちとも、個人的には友人です。
だが動画での高市氏に関する説明は、誰が聞いても悪口です。意見の違う野党の議員と腹を割って話せる青山氏が、なぜ高市氏と忌憚のない意見が交わせないのか不思議な気がします。これでは、双方が度量のない政治家だと公表しているのと同じです。
カズヤ氏が自分の動画で、青山氏を「吹かす」と酷評していましたが、今度はうなづかされました。
優柔不断な近衛文麿氏の話は、深く考えて検討するだけで行動に移さない石破氏への批評でした。氏は悪口でないと思っていても、聞いた石破氏には悪口になるのではないでしょうか。
・石破さんは、何を考えているのか誰にも言わないので分かりませんが、真面目に物ごと考える人だと思いますよ。
・僕はもう総裁選から脱落した人間で時間がありますが、石破さんは総裁選で多忙なのに、今日の自由民主党の部会に出席されていました。真面目な人なんですね。
・女系天皇OKという意見なのでダメだという人もいますが、首相になったからと言って、なんでも思う通りにできませんよ。
・党内の大反対にあって、そんなことは実現不可能です。第一「護る会」が認めません。
だから石破氏の女系天皇容認論は、心配する必要がないと説明しますが、信じられない安易な意見です。これが石破氏を否定しない理由というのですから、???? 疑問符がたくさん並びました。
緊迫した異常ずくめの「総裁選」の最中で、推薦人を集められず脱落した衝撃のあまり、氏は政治家としての綻びを無意識のうちに見せてしまったのか。
私自身、青山氏の支援者の一人として今日まで来ましたので、大きなショックです。青山氏の支援者の方々には申し訳ありませんが、次回も説明を続けさせていただきます。
これ、今のところですが、聴いています。
大変参考になりました。