ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

「自由民主党総裁選挙」の研究 - 20 ( 岸田首相の誤算 )

2024-09-09 13:45:48 | 徒然の記

 「研究の第二段階」〈「派閥・長老」と「裏金問題」〉の続きです。

 上脇教授の「社会活動」が「裏金問題」の大嵐のきっかけと分かったため、横道へ大きくそれ、シリーズが20回になってしまいました。

 今回こそ、「自由民主党の総裁選挙」について検討・研究の最終回といたします。

 「憲法学」の中に「政治資金問題」を加え、裁判を起こして政府自由民主党を批判・攻撃する上脇教授の〈社会活動〉と、「自由民主党の「総裁選挙」がどのように関係するのか。

 それを解く鍵になるのが、自由民主党の「派閥と長老」問題ではないかと考えました。そして「ねこ庭」は、ここで誰もしない大胆な推測をしました。

 ・「派閥の裏金問題」を、政治利用したのは岸田首相だったのではないか ?

 LGBT法の強行成立以来国民の信頼を失い、内閣支持率の低迷を続ける首相は、それでも政権担当意欲を失っていません。このために首相が乗り越えなくてならないハードルが、二つあります。

  1.  衆議院議員の総選挙

   ・現在の議員の任期満了日は、令和7 ( 2025 ) 年10月30日。

  2.  自由民主党の総裁選挙

   ・令和6年9月  ( 現在9月27日に決定 )

 あまりに内閣の支持率が低いので、次の解散で自由民主党は過半数を失い下野するのではないかという噂が流れています。

 「岸田首相では、今度の衆議院総選挙を勝てない ? 」

 疑心暗鬼になった議員が動揺していると、ニュースが伝えていました。9月の自由民主党総裁選挙で、岸田氏が再戦される見込みがなくなり不出馬を決めました。

 衆議院の総選挙で万一過半数を失っても、他党と連立を組めば自由民主党は下野しなくて済みます。

 テレビと新聞の報道は「パーテイー権問題」と「派閥の裏金」問題を毎日トップニュースにするだけでなく、政権を手放したくない岸田首相の動きも伝えていました。

 「ねこ庭」から眺めていますと、岸田氏は伝家の宝刀である「解散権」を何度もチラつかせ、議員たちの心理を自分に向けさせるという醜いまでの政権執着姿勢でした。

 日本の戦後史の大河の前に立って眺めますと、岸田首相だけでなく、歴代の首相は政権をめぐり激しい戦いを繰り広げていました。訪問される方に叱られそうですが、

  ・醜い権力闘争をしていたのは、岸田首相だけではない。

 ということで、問題は首相の権力執着の動機です。

     1.  氏の自己顕示欲・権勢欲のためなのか、

         2.  政治家としての信念を貫く政治をするためか

 「ねこ庭」から観察する限り2. の動機は強く感じられませんが、本人は日本のために政治をする気持なのかも知れません。過去の首相がなりふり構わず「総裁選」を戦ったように、岸田首相も同じことを実行したのではないでしょうか。

 そうなると先ずは、「総裁選挙」に勝つことです。勝つためには党内の他派閥を攻撃し、岸田派の優位を確立することが急務になります。つまりここから先が、誰もしない「ねこ庭」だけの大胆な推測です。

  ・岸田首相は、他派閥への攻撃、特に最大派閥の安部派潰しのため、上脇教授の「社会活動」(「裏金問題」) を利用したのではないか ?

 上脇教授は「反自民」の立場から「裏金問題」を糾弾していますが、彼らの矛先を「安倍派」と「二階派」へ向けさせれば、岸田派と麻生派の被害が軽微で済みます。

 岸田派の「裏金」は少額で、麻生派に「裏金」がありませんでした。麻生派と岸田派が残れば、岸田氏が再び政権を取る工作が容易になります。

 そうした計算の上に立ち、氏はしぶしぶ岸田派を解散し、自分の後継者として、動かしやすい小林鷹之氏を指名したのではないでしょうか。

 青山氏をマスコミに出させなかったのは、厄介な氏を封じ込めておきたいという、岸田・麻生両氏による暗黙の了解があったのではないかと、そんな気がしています。

 派閥の解消と、不透明な政治資金の全廃を掲げる青山氏を疎んじているのは、他派閥の議員も同じですから、大手マスコミは阿吽の呼吸で青山氏を無視したと、これが「ねこ庭」の推理です。

 岸田首相の誤算は、頼りにしていた麻生派が離れたことと、菅氏がキングメーカーとして浮かび上がったことです。乱立した候補者の絞り込みに、氏は得意の人事でのリーダーシップが取れなくなりつつあります。

 9月12日が総裁選候補者の「告示の日」で、20人の推薦人が集められなかった候補者がここで消えます。

 自分の推測がどの程度当たっているのか、どれくらい見当はずれなのかを確認したいと考えています。「ねこ庭」が「自由民主党の総裁選挙研究」の結論を急ぎ、最終回としたかった理由がここにあります。

 もし「ねこ庭」の推測があたり、岸田首相が上脇教授の「社会活動」(「裏金問題」) を利用したのだとすれば、大きな誤算をしたことになります。

 モルヒネは難病の薬であると同時に、用法を誤ると人を死に至らせる毒薬になります。上脇教授の「社会活動」は、政界のモルヒネです。「麻生派」でも裏金問題が発覚したとなれば、この問題はすでに岸田氏の手に追えない毒薬となっているのではないでしょうか。

 ・それでも日本の独立を取り戻し、日本を再生させる希望の芽を持っているのは自由民主党しかない。

 ・「ねこ庭」は自由民主党の中にいる保守政治家を信じ、支援し続ける。

 これが私の結論です。なんとか予定通り終わらせることができましたので、長いお付き合いに感謝いたします。

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「自由民主党総裁選挙」の研究 - 19 ( 自由民主党への怒りと諫言 )

2024-09-09 07:41:34 | 徒然の記

  「研究の第二段階」〈「派閥・長老」と「裏金問題」〉の続きです。

 今回も、「ねこ庭」の過去記事と大部分が重なります。修正していますが重複しますので、記憶力の良い方はスルーしてください。

 〈  マスコミや法曹界との関係を、教授はどこで得たのか。 〉

 新しい疑問が湧いた時、ウィキペディアが教えた氏の経歴を思い出しました。

  ・1991  ( 平成3 ) 年 博士後期課程の単位取得後に退学 日本学術振興会・特別研究員となる

 「日本学術振興会」とはどんな組織なのか ?  驚く発見の一つが、ここにありました。ウィキペディアの説明を紹介します。

 〈 独立行政法人 日本学術振興会 〉

  ・日本学術振興会は、文部科学省所管の外郭団体である

  ・学術研究の助成、研究者の養成のための資金の支給、学術に関する国際交流の促進、学術の応用に関する研究等を行うことにより、学術の振興を図ることを目的とする

  ・独立行政法人日本学術振興会法第3条により、「日本学術会議」と緊密な連携を図ることとされている

 「ねこ庭」の推測が当たり、「日本学術会議」との関係が見つかりました。同会議は、「反日左翼マスコミ」と共にGHQが日本に残した「トロイの木馬」の一つです。

 「日本学術会議」に所属する学者の多くは、政府委員やマスコミでの言論活動などを通じ、日本を弱体化する主張を展開します。上脇氏はたまたま「パーティー券問題」で浮かび上がった左翼活動教授でなく、最初から「日本学術会議」と連携プレーをする仲間でした。

 「日本学術会議」を支配しているのは、日本共産党です。

 同党は誰もが知る通り、浮かんでは消える他の弱小野党と違い、戦前から一貫して続く反日左翼政党で、学界、教育界、法曹界に強い影響力を持っています。

 学界で言えば、「日本学術会議」と「東大社会科学研究所」、教育界では「大学の教授会」「日教組」、法曹界では「日本弁護士会」と「青年法律家協会(青法協)」です。

 もう一つの発見は、氏が組んでいる相手の坂口徳雄氏でした。「ねこ庭」が知らなかっただけで、氏は有名な人権派弁護士で、むしろ法曹界では上脇教授以上に知られていた人物です。

 昭和46年、氏は司法研修生の時、青年法律家協会に所属しているという理由で任官拒否された経験の持ち主でした。任官拒否された研修生が複数名いたので、修了式の時発言許可を求め、疑問を述べたことで罷免措置を受けています。

 罷免から2年後の昭和48年に、研修習生としての再採用が決まり、同年4月に法曹資格を回復して後、人権派弁護士として名前を知られるようになりました。

  平成14年に、上脇氏が市民団体のネットワーク「政治資金オンブズマン」を立ち上げた時、坂口弁護士と組んだのは偶然でなかったと思われます。

 「パーティー券問題」で共産党はほとんどマスコミに顔を見せませんが、「反日勢力」を結集し「反自民活動」をしている図が見えてきました。

 今回の「裏金問題」騒ぎは、「反日左翼勢力」と繋がった上脇教授の活動を軽視し、政権にあぐらをかいた自由民主党がどれほど驕っていたかの証明にもなります。

 自由民主党の派閥の裏金問題が大きなスキャンダルとなり、吹き荒れた背景には、庶民の苦労を忘れ金銭感覚を無くした政治家を、国民が許さなかったという事実があります。

 「ねこ庭」は上脇教授や共産党を敵視し、力尽くで彼らの活動を無くすべきと考えていません。「反日左翼勢力」の活動は、政権与党への批判という面から見れば「必要悪」です。

 以下は「ねこ庭」の過去記事の繰り返しになりますが、自由民主党の議員諸氏へ怒りと諫言になります。大時代的で気負った言い方が、どこか青山議員に似ています。

  ・自由民主党は、これを機に党内の「腐った議員」を処分すべし

  ・自由民主党内の議員諸氏は、明治維新を成し遂げた幕末の志士を見習うべし

  ・20代の若さで決起し、強大な幕府に立ち向かった彼らの爪の垢を煎じて飲むべし

  ・議員諸氏に欠けているのは、「愛国心」と「武士 ( もののふ ) の心」である

  ・議員諸氏が忘れているのは、「物言わぬ愛国の庶民」と「国の中心である皇室」の大切さである

 何時かこの言葉が自由民主党の議員に届いてくれることを祈りながら、今回も「ねこ庭の独り言」を繰り返しました。

 息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々が、どのように感じられるのか分かりませんが、「研究の第二段階」〈「派閥・長老」と「裏金問題」〉に、一区切りをつけたのではないかと考えています。

 「ねこ庭」の過去記事からの引用は今回で終わり、次回は「裏金問題」と「総裁選挙」のつながりを考えます。偏った見方と笑われるかも知れませんが、「研究結果の総まとめ」です。

 お付き合い頂ける方だけ、「ねこ庭」へ足をお運びください。

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