皮むき作業をしている途中で、面白い発見をしましたので、「MBSメディアホールディングス」の概要紹介をした後で、ブログの内容を変更します。
〈 筆頭株主・MBSメディアホールディングス 〉
・同社は、2017 ( 平成29 ) 年4月1日に設立された認定放送持ち株会社である。
・近畿広域圏を放送対象地域とする(株)毎日放送 ( MBS ) が、称号変更・会社分割を行って設立した。
さてここからが、ブログの内容変更になっていきます。実は「TBSホールディングス」も「MBSメディアホールディングス」と同じ手法で、元「東京ホールディングス」が名称変更して、2020 ( 令和2 ) 年に設立された会社です。
ネットで調べてみますと、「TBSテレビ」もいろいろな変遷を経て、新規・再出発したのが2001 ( 平成13 ) 年で、「JNN」も同様にして再出発したのが、1999 ( 平成11 ) 年です。
何を発見したかと言いますと、これらのメディア各社は最初の設立年代が古くても、新規・再出発したのが、平成9 ( 1997 ) 年の「独禁法改正 ( 持ち株会社解禁 ) 」以降だということです。設立年代に注目しますと、「日本マスタートラスト信託銀行」は、2000 ( 平成12 ) 年の設立です。
・TBS、MBSと知っている会社名だが、「ホールディングス」と言う言葉がつき、持ち株会社になった時点で、会社の中身が様変わりしたのではないだろうか。
・日本マスタートラスト信託銀行も銀行という名称だが、「マスタートラスト」という言葉がつき、持ち株会社になった時点で、銀行の中身が様変わりしたのではないのだろうか。
・現在の日本で、大手銀行・保険・証券等の金融関係業社と大手マスコミ各社は最も大きな資金力を持つ会社である。
・平成平成9年以降の特色は、これらの各社が「独禁法改正」を待ちかねていたように次々と持ち株会社を作り、他業界への支配力を強めていること。
発見したのはこんな事実ですが、この発見がサブタイトルにつけた「固定観念の再検討 ? 」という話につながります。? マークをつけているのは、断定する自信がないけれどそうだろうと強く感じるからです。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、この気持をどうすれば伝えられるのか。たとえば、
・野球界の球団は、経済の変遷につれてオーナーが変わってきた
・オーナーが変わると、監督、コーチ陣が変わり、選手も次第に変わり、中身がいつの間にか別の球団になった。
・映画産業が隆盛だった頃、球団の名前に東映、松竹、大毎(大映・毎日) など、映画会社の名前がついていた。
・鉄道事業が勢いを持っていた時は、国鉄、阪神、阪急、近鉄、西鉄という名前だった。
・情報・製造・サービス業が台頭している現在は、ソフトバンク、DeNA、楽天、ロッテ、ヤクルトの名前がついている。
持ち株会社となった大手銀行、大手保険会社、大手メディア各社は、日本の経済界を舞台にして、野球界とそっくり同じことをしているのではないでしょうか。1 例に過ぎませんが、「TBSホールディングス」の株主である「ビックカメラ」の株主を調べた時、その感を深くしました。
同社は池袋に本店を置き、全国展開している家電・パソコンの量販店としてよく知られた会社ですが、株主は次のような顔ぶれです。
2022年8月31日現在
| 株主名 | 持株数(株) | 持株比率 |
|---|---|---|
| 株式会社ＳＭＢＣ信託銀行 | 15,698,100 | 9.17% |
| 株式会社日本カストディ銀行（信託口） | 14,438,500 | 8.44% |
| みずほ信託銀行株式会社 有価証券管理信託 | 12,657,000 | 7.39% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 12,251,300 | 7.16% |
| 株式会社ラ・ホールディングス | 9,590,260 | 5.60% |
| 三井住友信託銀行株式会社（信託口 甲１号） | 8,617,600 | 5.03% |
| 野村信託銀行株式会社（信託口） | 7,500,000 | 4.38% |
| 株式会社TBSテレビ | 6,119,000 | 3.57% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(リテール信託口) | 4,646,530 | 2.71% |
| 野村信託銀行株式会社(信託口） | 3,758,070 | 2.20% |
「株式会社TBSテレビ」が株主であるのも意外ですが、他の株主は全部金融系というのにも驚かされました。もしかすると他の有名企業にも、株主として金融系とメディア系が進出しているのかもしれません。
「ビッグカメラ」の株主構成に驚いているのは、私だけかもしれませんが、もともと「ねこ庭」は「学びの庭」であると同時に、自分の庭でもありますから自由に意見が言える場所です。従って次回は「JNNの株主は誰 ? 」の主要テーマを脇に置いて、「固定観念の再検討 ? 」について説明したいと思います。
無理にお誘いしませんので、興味のある方だけ「ねこ庭」へお越しください。
