「持ち株会社」となった金融・保険界とマスコミ界の大手企業が、産業界を支配することを、別の言葉で言いますと、「日本を支配する」と言う意味になります。彼らが持っている思想・信条は、次の通りです。
〈 金融・保険界とマスコミ界の大手持ち株会社の思想・信条 〉
・保守・左翼に関係なく、自社の利益になることなら何でもする
・保守・左翼に関係なく、自社の利益に反することには何でも反対する
・金そのものには保守・左翼の区別がなく、善悪の区別もない
・この世は利益が全てで、人間は金のためなら何でもする
・人間の幸福のほとんどが、金で買える
いわば彼らの思想・信条は「拝金思想」で、建前として私を含む真面目な多数の人間が軽蔑しますが、その実多くの人が持っている本音の部分でもあります。金に縁のない私は「ねこ庭」で無欲な話をしていますが、突然目の前に億単位の金を積まれ、「言うことを聞かないか ? 」と言われたら、断る自信がもやもやとなります。「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉もある通り、金でつながった腐れ縁は簡単に切れないのではないでしょうか。 風力発電会社と癒着して、先日逮捕された元自民党議員・秋本被告の収賄事件が良い例です。
余計な話はこの程度にして、彼らが私の「固定観念」のどの部分を変えたのかについて説明いたします。つい何日か前まで、私は日本の状況を左翼と保守の「二元論」で考えており、簡単に示すと下記のようになります。
〈 反日左翼勢力 〉・・日本の歴史と伝統・文化を否定する人々で、日本に巣食う駆除すべき害虫である。
・具体的には、
左翼政党・・共産党、立憲民主党、国民民主党、民主党 、( その他もろもろの弱小野党 )
大手マスコミ・・NHK、共同通信社、朝日新聞、毎日新聞、日経新聞、( その他もろもろの弱小マスコミ )
〈 保守勢力 〉・・日本の歴史と伝統・文化を護る人々で、日本を愛する国民である。
・具体的には、
保守政党・・自由民主党
大手マスコミ・・産経新聞 ( 読売新聞は 旗色不鮮明なので、? )
経 団 連・・会社の経営者たちの団体であるから、労働組合に対峙する組織で、保守の色彩が強い。
自 衛 隊・・憲法改正後は日本最強の保守組織となるが、今は「鳴かず飛ばず」の無念な集団
これまで「ねこ庭」のほとんどを、反日左翼勢力への批判・攻撃のために使い、そうすることが日本の独立を取り戻すことになると、信じていました。上記「固定観念」の中で、大きく変化したのが茶色で表示した保守勢力です。
自由民主党については、党内のリベラリストと言われる議員を左系親派と見て批判していましたが、金融・保険界とマスコミ界の大手企業に取り込まれた者とは考えつきませんでした。
金のかかる政治活動ですから、自由民主党の政治を支えて来たのが「経団連」と言うことは、誰もが知っています。経団連の中で一番裕福な金融・保険界のトップ企業と、同じく豊富な資金力のあるマスコミ界のトップ企業が拝金主義になっているのですから、自由民主党がふらつくわけです。
左翼でも保守でもない彼らは、金儲けができるのなら、アメリカでも中国でも、北朝鮮でもロシアでも選り好みをしません。
「私にとっては、金儲けのできるところが自分の国だ。特に日本にこだわらない。」
私をびっくりさせたユニクロの柳井社長でしたが、今考えると普通の話をしていたことになります。中国が日本と敵対し、日本を脅迫し、領海侵犯を繰り返しても、彼は店舗拡大を中国で進めました。だから私から産業界と経団連について、「どちらかといえば保守だ」という「固定観念」が消えました。
・経団連には保守系の会社と、自社の利益を優先する会社が同居している
・経団連は保守でも左翼でもなく、自社の利益を考える会社が主流となりつつある
スポンサーである経団連がそうなると、自由民主党の議員が影響を受けます。党内の左翼系リベラリスト議員は、中国・韓国・北朝鮮に取り込まれた政治家でなく、経団連の中の「持ち株会社」に膝を屈した人間たちだったのかもしれません。拝金会社の中には、NHKだけでなく、安い電波使用料で法外な利益を上げているテレビ各社がいます。彼らから巨額の政治資金をいくら受け取っても、「報道しない自由」を持つマスコミに報道される心配がありません。ますます腐れ縁が深まると・・・これは「ねこ庭」だからできる自由な想像です。
同意する人はいないのでしょうが、「JNNの株主は誰 ? 」という疑問の答えがここに出ていました。「固定観念」から最初は、反日左翼政党と反日左翼学者がJNNに影響力を行使していると考えていましたが、答えは簡単でした。
「経団連の中にいる、持ち株会社です。」
「具体的にいえば、金融・保険界の持ち株会社とマスコミ界の持ち株会社です。」( 名前は、「皮むき作業」の中で紹介した会社です。 )
「従って自由民主党の議員たちは、JNNの変な世論調査を傍観か、無視するかしかできません。」
2、3回で終わる予定が、長くなってしまいました。これ以上読みたくないと言われる方もあるでしょうが、長いブログにはまとめが要ります。次回は「まとめ」なのでこれで終わり、安心してください。