OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

鉄道完全乗車1000日 その1

2013年10月15日 | 鉄道
鉄道完全乗車1000日 その1
1000days of passing all railways in Japan: Part 1

全国の鉄道に乗車したのが2010年12月12日。途中九州新幹線と名古屋地下鉄桜通線の延伸でちょっとずつ中断したものの、それぞれ乗りに行った。今日10月15日に、通算した「完乗」状態の日数が1000日に達した。
 十年ごとの進展をふりかってみよう。大学に進学した年の末(1965年末)には、乗車したことのある路線はわずかだった。


地図1 1965年末までに乗車した国鉄線(青)
Map. 1 Railways passed until the end of 1965 (blue lines)

大学時代に旅行が好きになり、とくに北海道をくまなく旅行したから、十年後の1975年末(ちょうど蒸気機関車が全て引退した年)には北海道にはほとんど未乗車の線はなくなった。国鉄線全線乗車を意識したのはこのころ。


地図2 1975年末の国鉄未乗車線(赤:ここからは未乗車のところを記してある。)
Map. 2 Railways not passed until the end of 1975 (red lines)


乗った線が廃止されるたびに、なつかしく悲しい思いがした。


地図3 1985年末の国鉄未乗車線
Map. 3 Railways not passed until the end of 1985 (red lines)

1987年4月に国鉄がJRとなった。それ以前に多くの支線が第三セクター化されたので、国鉄と私鉄の境界線がはっきりとしなくなった。


地図4 1995年末のJR未乗車線
Map. 4 Railways not passed until the end of 1995 (red lines)

1995年末には、JRで乗っていないところはたった十数か所になった。北から留萠本線(一部)夕張線(一部)江差線(一部)海峡線 大湊線 越後線 弥彦線 城端線 越美北線 水郡線(一部)鹿島線 久留里線 関西空港線 境港線 芸備線(一部)予讃線(一部)内子線。
どれもどこかに行ったついでに乗車するには遠すぎるところだったから、個別に旅行を計画する必要があった。
(つづく)この項、明日完結します。

最後の蒸気機関車たち その64 1972年9月

2013年10月12日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その64 1972年9月
The last steam locomotives in Japan. No. 64 (Sep. 1972)


日曹天塩鉱業所の廃止された専用線の機関庫をさらに見て行く。先ほどの右後の機関車は、銘板が無い。


336N 日曹天塩砿業所専用鉄道 1972.9.4 9615
336-340: Nisso Teshio coal Mine line†, Sanko depot†, Hokkaido

いろいろ調べたところ、これは9615で、9600型機関車では最も古いものの一つ。1913年に川崎車両で17号までが製造された。1949年に日曹に移管され、1972年この専用線が廃止された後、現在北海道の個人が保管しているという。


337N 日曹天塩砿業所専用鉄道 1972.9.4 9615

最も古い9600型では側面から運転室にかけてのボードがS字型をしている。このタイプは数少ない。後の、というかほとんどの9600型ではS字の二つのカーブのうち前のはカーブではなくて角があった。このシリーズで前に大夕張鉄道のNo.7(=9613)の解説でもこのことを記した。


338N 日曹天塩砿業所専用鉄道 1972.9.4 9643?

機関庫内の行動は自由で、運転台にも登ってみた。


339N 日曹天塩砿業所専用鉄道 1972.9.4 

切断された車輪がわびしい。この車輪、スポークが変わっている(松葉スポークと言うのだそうだ)のでその道の人がごらんになれば、型が分かるかも知れない。機関車ではなくたぶん無蓋車のもの。


340N 日曹天塩砿業所専用鉄道 1972.9.4 ラッセル車

片隅にはラッセル車も置いてあった。窓から顔を出しているのは私。ということはここに撮影してくれた誰かがいたことになるが、全く記憶が無い。
現在日曹天塩線の線路跡は豊富温泉付近までサイクリングロードになっているようだ。
この日は豊富温泉まで戻り、体が浮くような濃い食塩泉につかって一泊した。

登場蒸機 9600(写真336~338)

2020.6.17 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, OK.

10月の藍島 その2

2013年10月08日 | 今日このごろ
10月の藍島 その2
A short visit to the Ainoshima Isl. Part 2

藍島に来て化石を少々採集。その後漂着貝類をすこし採集した。サツマアサリの表面彫刻はすばらしいので、持ち帰った。少々摩耗。


5 サツマアサリ(Antigona lamellaris)

6 トリガイ(Fulvia mutica)

 港の小型クレーンの周りに、コブシガニ類の殻がたくさん落ちている。コブシガニとしては大型で、鋏脚が非常に長い。たぶんテナガコブシガニという種類。写真を撮ったが、お持ち帰りはなし。部屋に入れると結構臭うのだ。


7 テナガコブシガニ(Myra fugax)

港にたくさんのタコツボが置いてある。


8 陶器製タコツボ(Traditional Octopus traps)

その横に見慣れない筒がある。たぶんこれもタコツボ。「壺」というのは正しくないが、「たこつつ」とは言わないだろうから。大きさは同じくらいで、口のところはモルタルみたいなもので狭めてある。


9 円筒型タコツボ(Cylindrical Octopus traps)

 タコツボが、陶製からプラスチック製にかわっていっているのは知っていたが、塩ビ?製の筒は初めて見た。推定すると、プラスチック製は沈めるのに苦労するからではないだろうか。
 この日はほとんど歩かなかったから、筋肉痛も起らないだろう。小倉に帰って、行きつけの喫茶店でコーヒーをいただいて帰宅した。

10月の藍島 その1

2013年10月04日 | 今日このごろ
10月の藍島 その1
A short visit to the Ainoshima Isl. Part 1

 二週間前に行ったばかりだが、その時にとれなかったキリガイダマシ化石を目的にして、10月1日藍島に渡った。
 渡船場についてみると、いつもの「こくら丸」の姿がなく、「しいがる」号が待っている。2011年10月7日にもこくら丸の検査ドック入りだったし、毎年あることだが、「しいがる」は大分小さいので込み合う。


1 しいがる号 (Ferry “Seagull”)

 乗船してみると、やはり先日(9月18日)とは大違いであるが、定員の半分くらいだから、込んでいるというほどではない。天候は快晴、やや波が高く、馬島を出るとうねりに乗って上下する。私は船酔いのない体質なので、居眠りしている間に藍島着。
 今日の目的地は島の南端瀬崎の手前の岩棚にあるノジュール。ちょっと問題があって、船に乗る時にデジカメがバッテリー切れで全く動かないことがわかった。昨年の若戸トンネル・ウォークの時の二の舞い。その時の経験から、携帯電話にメモリカードを補強して備えておいたので、そちらで撮影。そんなわけで今日のブログは写真の色調に問題がある。お許しを。


2 この岩棚で採集(Fossil bed of Turritella)

岩棚は、島の船着場のすぐ北にあるから、五分くらいで到着。ノジュールも多いが、大きいのは割れないし、小さいのは保存が悪くて、いいのにはあたらない。
 ここのキリガイダマシは、芦屋層群で一番多いTurritella infralirata であるが、ほとんどの個体にフジツボが付着しているのが特徴。だから、フジツボの頂部が並んでいるのを見つけたら、その二センチほど下にキリガイダマシがある、と考えていい。以前とても保存のよいキリガイダマシを採集したので期待してきたが、今日はあまりよくない。それでも4個ほど採集して家で処理しようと、リュックに入れる。前に「芦屋層群で一番多い」と記したが、他にT. karatsuensis という肋の少ないものと、名前のついていないT. (Corpospira) sp.という小型で肋が一本しかない、まるで木ネジのような種類の、3種類を産する。
 クリーニングできそうにないが、もしうまくいったら改めて紹介しよう。


3 漂着ヤシの実(Drifting coconut)


4 ムラサキウニ(Anthocidaris crassispina)

 見つけたムラサキウニはずいぶん大きかった。直径5.6センチ。ネットで見ると、最大10センチに達するそうだ。少し風化が進んでいるので、持ち帰っても捨てるかもしれない。(つづく)

9月のアクセス数

2013年10月01日 | 今日このごろ
9月のアクセス数
access analysis of this blog; September 2013

9月の当ブログの状況をご報告する。

P:投稿数11。4日に一度の投稿を行い、他に臨時投稿が3回で計11回。
当ブログのアクセス数の統計記録をとっている。記録項目は、閲覧回数 訪問人数 同一プロバイダー中の訪問人数順位(3万位以下は数字が出てこない) 同一プロバイダーにあるブログの総数 の各数字で、土曜日毎に一週間の集計もされている。なお「閲覧回数」はその日のアクセス総数、訪問人数は同一の方の重複を除いた数字。
9月(と括弧内は8月)の数字(平均値)は次のとおり。
PV:閲覧回数 160.6(166.1)
IV:訪問人数 78.7(79.3)
R;同一プロバイダー中の訪問人数順位 24,553(24,099)
TB:そのブログ総数(平均ではなく月末) 1,935,111(1923643)
3万位以下の日(8日)の順位は順位の判っている3万位以下の日(9月は22日間)のデータの回帰直線に従って推定したが、推定値が3万を切る日は、仮に3万とした。
順位が全数の1%を上回った日が6日あった(2日、14日、19日、22日、23日、26日)。いずれも投稿日である。
 


グラフ:9月のアクセス数。青:閲覧回数 赤:訪問人数

開設してからの総数は月末現在次のとおり。
D:開設後の日数 954日
TP:投稿総数 279回
TPV:総閲覧回数 129,143
TIP:延べ訪問人数 601.545
先月(8月)とほとんど変らない成績。2日に特別いい日があったがあとは誤差の範囲。この月は一日ごとに約79人の方が見てくださっていることになる。アクセス御礼。
化石組標本シリーズは23回まで続くよう執筆中。これが年末ぐらいに終わりそう。蒸気機関車シリーズは、63回目まで投稿したが、100回目まで続く。高校クラブの同窓会に関する記事の四度目を19日に掲載した。毎月19日に掲載予定。これは来年1月にめでたく完成予定。
旅行などの新しいことがあれば、優先して掲載する。このところ、コメントの書き込みが少ないが、読んで頂いていることは上のデータから知っている。皆さんのコメントが待ち遠しい。

散歩で見かけた9月:


9月14日 オオスカシバ幼虫

団地入口のクチナシ(梔)が、ずいぶん食われている。近寄ってみると、オオスカシバ幼虫が何匹もいるのだが保護色で目立たない。


9月12日 アオマツムシ

8月ごろから、街路樹でするどい鳴き声が聞える。これは外来種のアオマツムシ。北九州では30年ほど前に登場した。現在は数が多い。でも姿を見ることはむつかしい。街路樹など独立した木を好むが、目より高い所にいる事が多く、もちろん夜に鳴くから見つけづらい。この写真は遊びに行った友人宅の窓ガラスにとまったところ。日本の他のバッタと違って後肢がまっすぐのびた状態なのでますます見つけにくい。