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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

1998年のニュージーランド研究旅行 その28 Mk氏宅

2018年06月04日 | 昔の旅行
1998年のニュージーランド研究旅行 その28 Mk氏宅
Research Visit to New Zealand, 1998. Part 28 The home of Mr. Mk.

 2月22日、ハウェラからもどって、パーマストン・ノース(Palmerston North)近郊のMk氏のお宅にお邪魔することになる。

28-1 Mk 氏のご自宅 1998.2.22.
The home of Mr. Mk

 ご自宅の庭にたくさんのノジュールが蓄積してある。多くのものは丸くて、今日海岸で見たのとは様子が違う。

28-2 保管されているノジュール 1998.2.22.
Nodules in his garden

 これらには何らかの骨の断面が見られ、とくに涙滴型のノジュールでは尖ったところを見るとたいてい骨がある。クリーニングを待っている状態だが、何年かかるか見当もつかない。

28-3 骨の断面 1998.2.22.
A section of mammalian bone

28-4 拡大した骨の断面 1998.2.22.
Enlarged section

 これの場合、骨はイルカ類の吻部で、ノジュールの形から考えてむこうに脳函部があるに違いない。従って推測が正しければイルカ類の頭蓋が全部(下あごはなさそう)含まれているようだ。時代はおそらく鮮新世か中新世であろう。

28-5 酸処理の施設 1998.2.22.
Equipments for acid preparation

 庭の隅には、酢酸によるクリーニングをする施設の用意もあるが、酸だからといって手数もかかるし時間も長い。ほっとけば良いというものでもない。
 イルカ類のほか、骨質歯鳥のものらしい骨も見られ、興味が深かった。また、となりの敷地にはもっと巨大なノジュールが置いてあって、ブルドーザーで動かした痕があった。その一部にはカッターで鋸目を入れてあって多少クリーニングを進めようとしていることも見てとることができた。
 車でホテルまで送ってもらってこの日は終了。スーパーアマチュアMkさんに深く感謝する。
28 Key words Hawera Palmerston-North Nodule Dolphin Pliocene Miocene Acid-treatment Pseudodontornith ハウェラ パーマストンノース ノジュール イルカ 鮮新世 中新世 酸処理 骨質歯鳥

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