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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

5月の馬島 その2

2015年05月21日 | 今日このごろ
5月の馬島 その2

 しおだまりにウリクラゲがいる。探してみると、小さな入り江にもたくさんの普通のクラゲとともにウリクラゲがいくつか見られた。

5 ウリクラゲ ラグビーボールの形をしていて、半透明。縦方向の何本かの線が光る。

 細い線状に並んだところが、日光を反射して虹色に光り、彩光が移動しているのが美しい。この日はクラゲが多くて、海面にも、砂浜にもたくさん並んでいる。大部分は二種類に限られるようだ。

6 多数打ち上げられたクラゲ

 馬島でみられる地質現象で最もみごとなのがクロスラミナ。その上のサンドパイプなどの生痕と合せて、見学するなら見ておきたい所である。

7 クロスラミナ

馬島を半分以上回って港に帰ってきた。皆さんが見つけた珍しいものとしては、Mさんの見つけたスッポンの背甲化石。私は今日は化石の成果があまりない。

8 採集した化石。トレイの横幅約25センチ

 写真の左上から、次のもの。一見したところ次のように鑑定。
○左上 ウニのチクゼンカシパンEchinodiscus chikuzenensis。ノジュールに入っている。通常ウニ類はクリーニングがむつかしく、望み薄。
○上中央 鯨類の骨 部位不明。裏まで続いていないから、小さな骨。
○右下 何かの骨片。正体を知りたくて持ち帰ったがたぶん捨てるだろう。
○下中央の数個の砂岩 骨片。たぶんプロトプテルムで、採集時に中央部分を厚さ3ミリほど飛ばしてしまったから、良いものにはならない。
○右 ネコザメの歯
 採集物が少ない。最近は気力・体力・視力のいずれも退化してきたから、これでも採れた方かな。多人数ででかけると、あまり採れないのがふつうである。
 標本のクリーニングができ次第、臨時投稿していくつもり。「北陸新幹線に乗ってきました」シリーズがまだ残っていて、6月にまで続くから、6月前半ごろまでは2日に一度の投稿をしていく計画である。


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