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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

1970年の北海道旅行 その22 三菱美唄鉄道

2019年05月22日 | 昔の旅行
1970年の北海道旅行 その22 三菱美唄鉄道
Trip to Hokkaido in 1970. Part 22. Mitsubishi Bibai Line

Abstract: I visited Bibai Station to see the Mitsubishi Bibai Line. The station had been used to bring out coal from several mines around. But in that time, coal mining became its sunset. I observed a very rare locomotive which had five driving axles.

 7月4日夕方糠平を1743に出発し、士幌線終点の十勝三股に1816着。折り返しの1827発の上りで帯広2028着。士幌線は1978年に周辺人口の減少などで運行を休止し、バス代行していたが、1987年正式に廃止された。この日は帯広に宿泊。
 翌5日、帯広駅前を700に出る国鉄バスに乗車。日勝峠を越えて920日高町に到着。948発の富内線のディーゼルに乗って途中鵡川から日高本線に入り1229苫小牧着。富内線は1986年に廃止された。以来、日高本線は部下のいない課長のように、支線のない単独本線となった。今や支線どころか日高本線も一部区間が災害復旧を諦めて廃止されそうである。北海道では、名寄本線は本線ながら全線が(支線も含めて)廃止されてしまった。
 苫小牧からC58の牽く室蘭本線下り列車に1320乗車、1513岩見沢着。1531発の電車急行「かむい5号」で1545、美唄着。1555発のディーゼルで南美唄まで往復して1623に美唄駅に帰ってくる。南美唄支線は、函館本線の支線で、この1年後の1971年に旅客運送を止め、1973年には廃線となった。
 美唄駅は、石炭輸送の拠点として活躍した。この時にはまだ石炭関連の施設も動いていた。

22-1 石炭積み込み施設 美唄駅 1970.7.5(再録)
Hopper for coal at Bibai Station.

 南美唄支線の役割ももちろん石炭輸送だったし、三菱鉱業美唄鉄道線(1972年廃止)で三菱美唄炭鉱からの輸送を行っていた。この旅行で、6月20日に美唄を通過した時に、面白そうな機関車と客車があるのに気づいた。

22-2 美唄駅の興味深い車両 1970.6.20(再録)
Interesting cars at Bibai Station.

 三菱美唄鉄道のものだろうとわかったが、事前に調べてないところだったから機会があれば立ち寄ろうと考えていた。幸いにも駅構内で同鉄道の面白い機関車を撮影できた。

22-3 三菱美唄鉄道の2号蒸気機関車 美唄 1970.7.5(再録)
Locomotive No. 2 in Mitsubishi Bibai Line.

 三菱2号機は、国鉄の4110型と同じものを自社で発注した機関車で、動輪が5つあるという変わった形である。炭水車はなく、後部と両側に石炭や水を積むようになっている。動輪が5つあるのは急勾配に強いという利点のためだが、同時に固定された車輪の距離が長くなるという欠点も生ずる。そうするとカーブでは車輪やフランジとレールの摩擦が増すことになる。それを防ぐために、4110型では最初と最後の車軸は左右に動くようになっている。さらに三番目の(つまり真ん中の)動輪にはフランジがない。

22-4 三菱美唄鉄道の2号蒸気機関車 美唄 1970.7.5(再録)
Driving wheels of the locomotive No. 2.

 ところが、写真を拡大してみると、2号機の3番目の動輪にはフランジがあるように見える。どうしてだろう。そこを意識して撮影した写真でないから、きれいに見えているわけではないし、国鉄4110型とはちがう設計なのかもしれない。
 もう一つ疑問があって、6月20日の写真右に2両編成のディーゼルカーらしき客車が写っている。資料では同鉄道は1965年に国鉄から気動車を払い下げてもらって、1970年まで使った、とある。この写真の車両がそれだろうか。いずれにしても残念なのは、この鉄道線にとうとう乗車する機会がなかったこと。
 美唄駅を1650発の電気機関車牽引の列車で1719岩見沢着。1726発の電車急行「かむい7号」で札幌1803着。2115発の夜行列車で函館に向かう。やっと帰途についたわけである。

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