OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の旅行データ 32 鉄道乗車 2

2024年03月09日 | 旅行

A-2  特急「ふじさん」が小田急小田原線とJR御殿場線を直通する松田。(神奈川県)
 小田急とJRの駅が並行しているのではなく、立体交差に近いところで連絡線が設置されている。

旅65 松田駅付近の小田急・JR連絡線

 図は、国土地理院の地形図から作成したが、平行する線路は位置を外側にずらして引いてあるから実際と異なる。
 新宿からの小田急線下り列車は、まず渡り線で上り線に入り、すぐに右側の連絡線(単線)に行く。しばらく小田急線と並行する。本線の立体交差は御殿場線が上を通る。歴史の古い御殿場線が上を通るのは異例だが、御殿場線は国府津側にある川音川を越えるために築堤を作って建設されていた。のちに作られた小田急はその築堤を削って下をくぐったという。小田急は連絡線が分岐する所付近では、御殿場線と同じくらいの標高があって、立体交差に向かって5メートルほど下っていく。従って連絡線はほぼ水平に作られている。これが連絡線がやや長い理由。連絡線が右カーブして御殿場線に合流したところはJR松田駅のホームの先端付近である。連絡線として、本線から分離するのは、図の赤点の間約120メートル。この間のデッドセクションに関しては栗橋と同じような構成になっているようだ。御殿場線からの上り列車は、一番北側のホームに入線すればスムーズに小田急線の上り線に達することができる。
 1日に6本(上下各3本)の特急が通過する。JR松田駅は全部の特急が停車するが、小田急新松田駅は、連絡線よりも小田原側にあるから通らない。この連絡線は松田・新松田両駅の構内にある、と考えることができるが、上に記したように接続線の長さはやや長く、330メートルほどになるが、小田急とJRから離れたところだけなら100メートルに満たない。私はここも通ったことがない。
通過列車(資料:JTB時刻表2022年9月号)
下り「ふじさん1号」「ふじさん3号」「ふじさん5号」新宿(小田急)〜御殿場(p.254)
上り「ふじさん2号」「ふじさん4号」「ふじさん6号」御殿場〜新宿(p.255)
 JTB時刻表の索引地図では、この連絡線を小田急路線の色の線で示している。
関係年表
JR御殿場線 1889年2月1日 国鉄御殿場線開業・松田駅駅開業 のちに一時東海道本線。
小田急小田原線 1927年4月1日 開業・新松田駅開業
JR・小田急連絡線 1955年10月 連絡線設置
私の国鉄御殿場線乗車 1985年7月15日
私の小田急小田原線乗車 2006年7月25日

 JRと他社の直行列車は他にもたくさんある。新幹線並行線にかかわるJRから移籍された路線や、伊豆急行、伊豆箱根鉄道駿豆線などだが、とくに別線をつくったというわけでもなく、駅構内の渡り線程度なので省略する。

A-3 福井鉄道とえちぜん鉄道を直通する電車が通る田原町。
 この二つの鉄道は田原駅を共有している。かつて南からくる福井鉄道は駅直前で西にカーブして、東からくるえちぜん鉄道と平行なホームに入線して行き止まりになっていた(両線を通る電車は設定されていなかったが、東側に連絡するレールがあったような気がする)。現在は、そこを通り抜けて西側でえちぜん鉄道の三国港方面に向かう電車がある。えちぜん鉄道は単線、福井鉄道はこれより南では複線の路面電車で、駅の直前で専用軌道に入る。

旅66 田原町駅の配線

 時刻表では正確なことがわからないが、1日に10本程度の急行が通るようだ。そういう連絡線通過電車には乗っていない。これも駅構内の渡り線と同じようなものだから未乗車線には計上していない。
関係年表
えちぜん鉄道三国芦原線開業 1885年7月16日 
福井鉄道福武線開業 1929年4月1日 
私のえちぜん鉄道三国芦原線乗車 2007年5月15日
私の福井鉄道福武線乗車 2007年5月15日

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