今日仕事中にY木審判長から携帯に電話。
今週3日土曜日、中部地区大会のj準決勝ができないかとのお誘い(!?)。
さっそくのお誘いありがたいが、すでにその日の午後所用が入っている。
たんに断ろうとしたが、わざわざ仕事中に携帯に連絡を入れたという事は切羽詰まった状態。
よくよく聞くと、Y木審判長は、土曜日ながら仕事とのこと。
ではしがない印刷屋審判員はと思ったが、それはわざわざ聞く必要もない。
しがない印刷屋が、どこでどうなっていようとも、知ったこっちゃあない。
ということで、土曜日草薙球場中部地区大会準決勝の1塁を受けたが、実はその裏で、台風の動きを頭に描きながら、もしかすれば3日は中止、順延との確率が高かったので、引き受ける。
しかし、無責任に割り振りに応えたわけではない。
いくら台風が接近していようとも、今の段階では、天候がどうなるか不明である。
したがって、当日雨が降れば中止だが、雨が降らなければ、当然に所用をなげうって審判をさせていただく。
ところで、中部地区準決勝と言えば、今でも思い出す、おそらく20年ほど前の中部地区大会準決勝。
まだ夏の大会を経験していなかった当時、割り当てに何のためらいもなく、のこのこ草薙球場へはせ参じ、着いたはいいけどいきなり準決勝の1塁であった。
まだまだ審判技術も未熟で、単に大きな声とよく動くことでごまかそうとしていた頃。
おそらく、その時の対戦は、静岡高校と同じ静岡市内のどこかの高校。(データベースを見ればわかるが・・・。)
その試合を今でも覚えているのは、いきなり地区大会の準決勝のジャッジをしたということもさることながら、この静岡球場の審判控室には、当時の高野連審判を君臨していたOKU川部長が陣取っていて、審判の動きを逐一観ていたのだ。
そして、試合後の4人のクルーの反省会の時に、OKU川部長が私にいろいろ指導していただいた言葉が、一つずつ思いだされる。
まず言われたのが、一生懸命さはわかるが、やはり動きはできていない。
つまり、プレーひとつひとつに対する動き、各審判員との連携が出来ていないということを率直に言われた。
また、あの時ボークがわからなかったか、との投げかけも。
おそらく、1塁へのけん制の時、踏み出しが甘かったのだろう。
しかし、その指摘を受けた時には、何が何だか分からず、走者がピッチャーと重なり見えなかったと答えた。
実際、そうだったのだが、その時OKU川部長は、すかさず位置取りが悪かったのではとのご指摘。
そのころは、ジャッジはなるべくベースに近い位置で、との頃で、いやがうえにもちょろちょろする走者が、ピッチャーとの視界に邪魔ではあった。
その後、ジャッジの位置がベースから離れていったことは、経験として素直に納得した。
OKU川部長が反省会の後、回りにいた関係者に、地区大会も準決勝ほどになると、審判員を指名していかなければならないな、と言っていたのを覚えている。
特に当日の私の審判でトラブルになることはなかったが、おそらく、審判部長としては、ハラハラドキドキであったのだろう。
その後指名制があったのかは定かではないが、というか、おそらくは地区大会ではまだないと思うが、それでもそれなりの経験を積んだ審判員を派遣するとの指示のもと、割り当ての担当となる各支部の審判長は、気を使いながら、それなりの審判委員を派遣するようになった。
そして、それなりの私が、今度の準決勝のジャッジをすることに。
あれから、20数年。
ようやく地区大会の準決勝を平常心で迎え、普段通りのジャッジができる自信を持って試合に臨むことに・・・。