いつも午後8時からのBSプライムニュースをできる限り見ている。
その日のテーマに沿った専門家が出て、適切な分析と所感を述べ腑に落ちる説明で、日本の、世界の最新の情勢を居間にいながら手に取ることができ、ありがたい存在となっている・・・。
そんなプライムニュースに昨夜は、顔なじみの中国系の大学教授が出演し、処理水放出に対して、事あるごとに中国容認の持論を展開する・・・。
素人が見ても、もともと無理のある持論展開、しかも時折空回りしての論点酩酊・・・。
そんなコメンテーターで聞くに堪えない部分があるが、なんとなく魅力(!?)を感じ、ついつい他のチャンネルに切り替えられない。
また、その教授の持論をじっくりと聞きながら、論理の矛盾点、欠点を冷静に受けとめ、淡々と反論する元防衛大臣や別の大学教授の意見の展開が面白く、中国系教授と元大臣、大学教授とのバトルを楽しみながら観ていた・・・。
こんな中国系教授の思考回路、ご意見は今の中国の国民感情を集約した裏付けのあるものではないだろう、また、中国政府を代弁しているものでもない。
教授のまさに持論だが、このような思考に至るには、処理水に対する政府の説明があまりにもお粗末だからと思わざるを得ない・・・。
処理水放出で、中国からの嫌がらせが続く、教授が頑固に処理水放出を攻める・・・。
政府の説明では、処理水の中に除去できないトリチウムが存在し、トリチウムを含んだまま放出します、しかし安全ですとの言い方だが、これって、まさに中国人の、世界の誤解を招く説明。
これでは、汚染物質を取り除けないまま、世界の海に垂れ流しますよと言っているようなもの、科学の限界、そしてあきらめにより不本意ながら放出しますと世界に声高に宣言しているもの・・・。
これでは、中国から「ばか野郎」とののしられるのが関の山・・・。
なぜ政府は賢く、科学的に放射線物質を海洋放出までできるまでに除去した処理水です、世界の基準どおり。いやそれ以下に希釈して、安全に放出しますとの安心感を与える説明ができないのか・・・。
トリチウムは自然界でも存在する物質、私の腕時計の蛍光にも使われてる安全な物質と認識しているが・・・。
物の言いようで良くもとられるし、悪くもとられる、いつもながら政府の国民目線での思考の足りなさを今回の処理水放出でも感じられる・・・。