温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2011静岡県中体連軟式野球県大会No4

2011-08-01 21:40:21 | 野球審判活動

焼津球場準々決勝第2試合は、常葉橘中学と磐田城山中学。 

常葉橘中学は、昨年県覇者でなおかつ全国大会で優勝している。磐田城山中学も県大会常連組と記憶している。
おそらくこの試合も拮抗するだろうと覚悟していたが、それでも延長は無いものと思っていた。

ところが・・・。
この試合の審判は、第1試合のメンバーがそのままポジションを換え受け持つ。
球審は私、1塁御前崎SUZUKI・M氏、2塁川根WADA氏、3塁焼津若手ユウタ氏。
球審と3塁、1塁と2塁が互いにチェンジした形。
もう1試合目で呼吸はばっちり合っているので、気楽に2試合目に。
試合展開は、常葉橘主導かと思っていたが、その逆の磐田城山中学が中盤2点先行となる。
その後橘は1点ずつ加点し、何とか追いつくが、またしても城山中学が1点を取る。
しかし、昨年の全国覇者のプライドとここで負けてなるものかという気持ちが、終盤1点を取り返し、同点となる。、

 

だが、逆転までは行かずなんと第1試合に続き第2試合も延長。
これには、自分自身でもあきれ果て、ただ粛々と球審に勤めるのみであった。
高校選手権大会からなんと3試合連続。選手権大会を含めた計6試合中5試合が延長戦という、試合時間の短さを身上とする審判にとって、なんとも不名誉な事態。
まあ、それだけ実力伯仲の戦いに立ち会った、と自分で言い聞かせながら、延長戦に臨んだ。
 

城山中学のエースは、常葉橘中学の強力打線に真っ向から勝負をする。 

しかし、その分全精力を使って7回まで来た。 

延長になったところで、だいぶ疲れを感じさせる投球となった。 

先ほどまでキャッチャーのミットめがけてズバズバきていた投球が、横に、上下に乱れ始めた。 

常葉橘も対戦校のエースの疲れを見逃さず、甘い球は確実に打ちに行き、明らかなボールはしっかりと見逃していた。 

8回表、いつのまにかノーアウト満塁にしてしまった城山中のエースだが、簡単には点を与えない。 

渾身の投球で、次の打者をインフィールドフライにした。 

しかし、その次の打者には、3ボール2ストライクまで行ったが、次の球が外にそれ、痛恨の押し出しフォアボール。 

その後もゲッツー崩れで1点を与え4対2で8回裏の城山中の攻撃に。 

しかし、中盤2点差を追いあげ、また8回には2点を挙げての逆転を演じている常葉橘中の勢いが勝り、そのまま得点がなくゲームセット。 

互いに全力を出し切っての接戦で、1時間45分ほどの時間が短く感じられた。 

それにしても、何時まで延長癖が続くのやら。 

この後の審判割り振りは、今のところないが、当面ごくごく普通の試合をしてみたい。 

試合の後の4氏の反省は、私のインフィールドフライのかけるタイミングが遅れたこと以外は、特に問題もなく無事に終わったことを確認しあった。(タイミングの遅れはだいぶ重要な問題だが・・・。) 

それにしても、高校野球選手権大会が終了した後の球場というのは、グラウンドにしても本部室、審判控室にしてもあの時の活気はない。 

すこし興奮した熱気を早々に覚まさなければならないかのように、静かな空気が漂っている。 

御前崎からSUZUKI・M氏が買ってきた亀饅頭の土産も、鬼塚指導員の口に入らず、そのまま箱の中へ。 

ただし、翌日新たに始まる中学選抜大会(各支部に属する中学から選抜された選手による選抜チームの大会)には鬼塚指導員も来るということで、その亀饅頭は、あらためてだされることに。 

若手ユウタ氏がしっかりとSUZUKI・M氏から預かっていた。

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2011静岡県中体連軟式野球県大会No3

2011-08-01 07:14:01 | 野球審判活動

試合目の球審若手ユウタ氏は、身体全体からほとばしるエネルギーをアウト、ストライク、フェア、ファウルのジャッジ一つひとつに注ぎ、私から見れば、野球漫画の劇画タッチのジャッジを見ているようであった。

 

とにかく一つひとつの動きが一生懸命。

 

試合前の審判打ち合わせの時、ユウタ氏は、あまり公式戦での球審は経験が少ないのでと、控えめにいった。

 

でも、塁審を担当する審判員はベテランぞろいだから、安心してジャッジをするようにとはいったが、やはりその場になると、どうしても一生懸命になりすぎる。

 

そしてそこを、途中指導員SUZUKI・M氏に、もっと落ち着いてと、言われた。

 

やはり、一生懸命のあまり、ストライク、ボールの見極めが早くなり、そうなると、ボールともストライクとも取れる難しい球が来た時が、逆に一瞬の躊躇が出てくる。

 

おそらく、ボールといいながら、一瞬右手がかすかに動いたのを、SUZIKI・M氏は見逃さず、給水タイムで間髪いれず、一言声をかけたのだろう。

 

忠告を聞いてからのユウタ氏は、それからは、落ち着いてジャッジをしていた。

ところで試合は、両投手評判通り快調で、ということは、なかなか点が入らない状態。

案の定、試合は延長戦に・・・。

ところが、こんな時だからこそ、一瞬のすきが点に結びつくプレーが出てくる。

10回表、浜北北部中学の攻撃は、ランナー2塁のチャンス。

なかなか打たせてくれない安倍川中学のエースから、バッターは渾身をこめての鋭い打球。

ちょうど1、2塁間を抜けライト前のヒットであった。

この時2塁ランナーは、3塁へ到達するが、ここでそのランナーはライトが打球の処理を少しもたついているのを見て、すかさずホームへ突進。

これが決勝点となる。

もともと2塁ランナーの動きは、そのままホームへ駆け込むほどの果敢な走塁。

この積極性が勝利に結びついたのだろう。

つづく・・・。

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