つづきから。
19日は、球場が変わって島田球場での2回戦を担当。
17日からの三連休は、高校球児と高校野球関係者の願いが通じたのか、まさに高校野球日和(!?)の猛暑。
しかも日に日に気温が上がり、19日は一番厳しい日差し。
しかし、グラウンド内では、容赦なく照りつける太陽の暑さをいくらか和らげる大井川からのいい風が吹いていて、どうしようもない暑さと言うほどではなかった。
19日の島田球場は2試合。1試合目は清水東と浜北西の控え審判、2試合目は加藤学園と小笠の2塁塁審であった。
控え審判も特にルール上の問題、あるいは試合で動く審判員のフォーメーションの課題となるケースはなく、審判記録簿に特記することなく無難に終了。
むしろ両校のチームマナーに気になる点がいくらかあったぐらいだ。
私の担当した試合の加藤学園と小笠の試合も、点は10対1と大きく差がある試合ではあったが、点はエラーがらみが多く、ヒットにより審判が走るケースはあまりない試合で、難しいフォーメーションはなく、これも無難に終えることができた。
実は19日の一番の収穫は、この前から引きずる足の筋肉の痛みをプロのメディカルトレーナーに診てもらったこと。
この頃私の足は一体どうなっているんだと、少しまどろっこしく感じていた。
ちょっとしたことで筋肉が張る、あるいは痛む。
メディカルトレーナーはまず私を肩幅の足の開きで立たせ、ゆっくりと腰を左右に回しながらどこが痛いか、張るかを聞いた。
右に回せば左足の太もも裏の膝に近い部分の筋が張る。
左に回せば、右ふくらはぎの膝に近い筋が痛い。
こんなチェックを何回かした後でいうには、足の骨格のずれが若干あるという。
私にはよくわからないが、そのうち投げ出した足の膝や足の裏を軽く延ばしたり、
回したりしてもう一度立たせ先ほどと同じチェックをした。
そして、何と先ほどの両足の張りや痛みが和らいでいる。
トレーナーが力を入れて強く矯正しているのではないが、改善がはっきりわかる。
そして、これから審判を行うということで、足首から下をプロの手によるテーピングで処置していただいた。
足の太ももやふくらはぎの筋肉が痛いというのに、そこにはテーピングをするのではなく、足元のずれを直したようだ。
この後審判をしたが、元々の肉離れの痛みはなくなるものではないが、それ以上に痛くならず、また普段通り走ることもできた。
これは不思議である。
そして最後トレーナーがいうには、根本の原因は、足の筋力が低下していること!
だという。
これはうすうす気が付いていた。
その筋力トレーニングの簡易方法まで教わった。
ほんのわずかな骨格のずれ、体幹のゆがみを即座に診断してくれて、その矯正のテーピングを足に施してくれたメディカルトレーナーの存在は、今後の選手権大会で心強い、とはいっても、あと来年で定年。
これで今年の選手権審判は終了。
結局控え審判を含め5試合を担当。
総じて、普段通り気遣いなく動くことができる審判クルーに恵まれ、特に課題を残すことなく、むしろ自分で納得するジャッジが数か所記憶に残った、いい選手権審判であった。
まだまだ大会は続くが、いつもながら、悔いのない試合をすべての球児がしてほしい。
「2010静岡県高校野球選手権大会審判活動」おわり・・・。