コールドゲームは、えてして試合時間が長くなりがちである。
特に、防戦側のチームとすれば、複数のピッチャーの投入、多くなるタイムの回数、守備の変更などあらゆる手を使ってなんとか点を与えないように努める。
しかし、静岡大成のチームは、ピッチャーの交代もスムーズに、また守備の大きな変更も、しっかりと伝え、タイムロスを感じさせないものだった。
守備でのタイムも1回と、点の割には少ないものだった。
まあそれだけ、手も出せないほどの東海大翔洋の猛攻であったのだが・・・。
この短い試合時間で、審判委員もだいぶ助かった。
特に2試合目もあった望月高氏は、着替えの時そのがっしりとした身体から噴き出す汗をぬぐいながら、短い時間を感謝していた。
静岡大成高校も、この試合を出発点に、これからチーム作りをしっかりとしていくだろう。
今後、またその成長を見る機会があるだろう。
審判クルーの連携は、点の割には難しい動きはなく、互いにカバーリングをしっかりと基本通りにこなした。
私の反省は、課題となる動きはなかったが、ストライクゾーンの低目をだいぶ広く、ということは、低いボールをストライクとしていたようだ。
クルーから今日のストライクゾーンは、と意見を求めたら、そう指摘された。
また、第2試合に榛南から派遣された、IMAMURA御大も、少し低くなかったか?との指摘。
ただし、バッターが球審を振り向くことはなかったので、今日の球審の低目のストライクはここだ、とバッターが納得していたのでは、との暖かいお言葉を折田氏からいただいたいて、すこし安心したが・・・。
少し意識しすぎて低目を取り過ぎたか・・・。
今後気をつけなければ・・・。
ところで、IMAMURA御大は、久しぶりの高校野球公式戦審判のようだ。
何とか持ち合わせていた審判手帳も、記録してもしなくてもいいのだが、というほど。
また、IMAMURA御大までも派遣しなければならない手薄な榛南審判部について、球場主任の望月氏は、榛南の審判事情も大変だな、と一言。
全くのその通り。m(_ _!)m
あとこれはいいご指摘を第2試合目で控えていた静岡OBATA指導員からいただいたが、というかいままで全く気づかなかったことであるが、例えば、ボール四球を与えた時、キャッチャーがピッチャーに指示するためにタイムをかけた時、昔からバッターランナーが1塁に着くまではタイムをかけない、またその間キャッチャーは、ちょっと待てとそのままの状態にしていた。
ところが、OBATA氏いわく、タイムは1塁に到達するまではかけないが、キャッチャーはどんどんピッチャーのところに行かせていいとのこと。
またこのとき例えば別の塁にランナーがいて、盗塁などをしようとした場合は、その時は、タイムをかけタイム中だとプレーを止めればいいとのこと。
要は、タイムをかけるまでキャッチャーを待たせることは、その分それから動き出すこととなるので、試合時間が余分にかかる。
試合時間短縮のためには、キャッチャーを行かせていいとのことである。
いつの間にそうなったのか・・・。
今、野球関係者の間では、試合時間の短縮が一つの課題となっている。
特に高校野球は、1分1秒でも短くするための工夫が求められているようだ。
このタイムの関係も、その一環なのか・・・。
審判講習会では、そんなところまではプログラムにないので、なんかの機会に教えてもらったり、気がついたりしなければ、昔のままとなってしまう。
OBATA氏に感謝である。
これからは、そうしようっと!
終わり。