袴田氏が被告となっている死刑判決は、ここでサイコロが振り出しに戻った、いや、振り戻しではない、当時の警察の自供強要、証拠捏造が再審判決の決定的根拠となり、もはや有罪判決は反故になった。
こうなれば、降り戻された静岡地検は、後は論点整理の無罪への協力を惜しまない姿勢をするものと思っていた・・・。
ところが、検察側としてその再審に対しての身の振り方(!?)を考えるために3か月をくれという・・・。
3か月、これはすでに長いこと牢獄で過ごしてきた高齢の袴田氏にとって、わずかな時間ではなく、長い時間。
私たちは3か月は一時との感覚があるかもしれないが、日に日に体力と記憶の衰える袴田氏にとっては、一秒一刻が寿命につながっている。
もう今までで、検察側は有罪の根拠を調べつくした、そしてそれが裁判官に認められず、再審決定を下された、つまり検察側の有罪理由はもう議論尽くされたのだ。。
それをまだ時間を要するという、もし検察側が3か月必要というのなら、その理由、そのタイムスケジュールを明らかにすべきだ。
単に3か月必要と言われても、その根拠が分からなければ、時間の引き延ばし・・・、そしてそれは袴田氏の体力の限界を待ち望んでいる時間稼ぎと思わずにはいられない。
検察は法の番人、悪を正し正義を世に示す国民の味方・・・。
今、検察はこの国民側に立った正義に反し、袴田事件の最終の詰めで中国やロシア、北朝鮮のような国民を国民とも思わない独裁権力を振りかざしている・・・。
これは、袴田さんのみならず、これから私たち自身に降りかかる、国家権力の国民抑制につながる暴挙であり、恐ろしさを感じざるを得ない。
袴田事件に対し、そこまで検察は意固地になっているということを私たち国民が肌で感じることは、これから先の、国民統制をも懸念してしまう・・・。
数十年前に起こった事件はその捜査が不備があるので、無罪を改めて審判しなさいという最新の決定に対し、まだ怨念を抱えているような3か月と言う時間稼ぎを乞う検察。
安倍さんを殺害した、岸田さんを襲撃した連中を追っかけ、国民にその罪の重さを適切に明らかにするのが、今検察がすべき職務だと思うが・・・。