昨日は、全日本学童選手権静岡県大会がこの地区の会場でも行われ、1回戦と2回戦の3試合が行われました。
学童(小学生)の大会は、日ごろから、親、兄弟からおじいさん、おばあさんまで応援に来る、にぎやかい大会です。
特に県大会ともあり、いつもは社会人の日曜野球で淡々と試合が行われるこの企業チームのグラウンドも、昨日は終日大きな声援が飛び交いました。
家族の声援を受け、子供たちも一生懸命のプレーで応えていました。
この3試合の各チームは、静岡県内の各地区を勝ち進んできたチームで、レベルが高かく、また、地区代表との意識もあるのか、礼儀、マナーも大変よく、さすが代表と感心しました。
なかでも、今大会屈指の好投手を擁するチームは、攻守にすばらしいものを持ち、順当に1、2回戦を進んでいきました。
昨日の一番のゲームは、ここ地元チームと静岡市からきたチームとの対戦でした。
慣れない会場と大会の雰囲気に飲まれてか、静岡市のチームは足が地に付いていないという様子で、あっという間に初回と2回で8点を許しました。
しかしそれからは自分たちのゲーム感覚を取り戻したのか、次第に点を取り、8対5まで追い上げました。しかし、その後、地元チームに2点の追加点を与え、7回の相手チームの攻撃終了時には、10対5と、もう半ばあきらめかける点差となってしまいました。
しかし、7回の裏の最終攻撃から、脅威の粘りが始まりました。
今までの審判活動から、試合の流れというものは、あるきっかけで、形勢が逆転してしまうケースを何度となく見ています。
まさに、この試合もそのひとつでした。投手は、最終回の先頭バッターに対しては、やはり、何かの心理状態が加わるものなのでしょう。案の定、ボールフォアで1塁に歩かせてしまい、それからは、守るチームもどこか浮き足立ってきたようでした。
その後、幸運なヒット、エラーなど、不思議とお決まりの状況となり、なんと、5点を取って同点となりました。
しかし、これも不思議ですが、いつものようにあと1点がどうしても取れなく、逆転まではいきません。
この後は、特別ルール(ノーアウト、満塁のケースから再開)で、結局、地元チームが勝利しました。
試合時間2時間40分と、学童の試合としては、大変長いものでしたが、子供たちは、最後まで大きな声を出し、最後の一球一打まで集中してがんばりました。
実は、私は、この試合の前後の審判受け持ちで、この試合は、本部席からの観戦でしたが、試合終了後、帰ってきた審判団は、さすがに体力も、集中力も使いきった様子で、ぐったり。
大きな声援を出していたご家族のみなさんも、一喜一憂あれ、お疲れだったのでは、と思います。
子供たちも、力も声も出し切り、やはり疲れ果てたことと思いますが、最後まで試合をあきらめずに粘った静岡市チーム、追いつかれながらも最後は、地元というプレッシャ-も跳ね除け勝った地元チームの両チームは、これをいい経験に、さらに強いチームとなっていくでしょう。
今日はあいにくの雨で、せっかくの熱戦に文字通り水をさす格好となりましたが、来週の再会は、再度白熱した試合が繰り広げられるものと、楽しみにしています。