のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

<都にも雲の粟田や稗の秋> 支考

2009年08月17日 | 今年の米づくり
今年の稲刈りは早まりそうという予測もありましたが、
中途の天候の影響で平年並み、
あるいは遅れるかもという見方が強まっているようです。

数年前は稲の中にオモダカの白い花が目立っていました。
やはり、みな、気になって、
去年、今年と広がる傾向は少しおさまったように思います。
その代りにというわけではないのですが、
今年はイヌビエが穂を出している田んぼが多くなったような気がします。

除草剤は使っているはずです。
どこかに手抜かりがあるのでしょうねえ。

もうひとつ、今年の田んぼの傾向。
タニシとザリガニの増えたこと、増えたこと。
取水口あたりにはタニシがごっちゃり集まっていて、
入水路を狭めるかと思えるほど。

ザリガニも以前はほとんど姿を消していたのですが、
ここ1,2年で急に多く見られるようになりました。
畦に穴をあけて漏水の原因にもなります。
どちらも農薬の性質が変わって
“環境にやさしい”ものになったからだろうと思われています。
それはそれでよいことですが、
農家としては「困ったちゃん」が増えてきたといえるのかもしれません。

田んぼの「困ったちゃん」といえば、
ジャンボタニシがいよいよ近くまで広がってきたとうわさされています。
養殖していたものが逃げ出し、
温暖化によって生息域を拡大。
千葉県内でも海岸に近いところではすでに大きな問題になっているようです。
雑草を食べてくれるという利点もあるのですが、
稲まで無差別に食べてしまうといいます。

農薬を使わないようにすることが世の中の合意なら
農薬を使わない稲作を支える仕組みのある社会
にしてもらわなければなりません。