のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

説教にけがれた耳を時鳥(正岡子規)

2008年06月09日 | ネイチャースケッチ
梅雨空の下、アジサイのガクが色づいてきました。
そんな重い空気を引き裂くように
今年も盛んにホトトギスが鳴き渡っていきます。

五月頃に中国、朝鮮から日本にやってくる渡り鳥。
春の花、秋の月、冬の雪とともに夏のホトトギスは
古来、四季を代表する景物とされていたともいいます。
また、
春の鶯、秋の雁とともに詩歌に多く詠まれている夏鳥で、
別名も非常に多く、
当て字も時鳥とか不如帰とか杜鵑とか子規とかあるようです。

ホトトギスというと
「テッペンカケタカ」とか「キョッキョ・キョキョキョキョ」
とか「東京特許許可局」という鳴き声ですが、
今年はホトトギスのほかに
よく通る鳥の鳴き声が聞こえてきます。

「ピーピー・チョイチョイチョイ」と聞こえます。
野鳥に詳しい知人に聞くと
サンコウチョウに似ているかなあといいます。

「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」と鳴くのだそうです。
鳴き声の前半が月・日・星だから三つの光の鳥でサンコウチョウ。
後半の「ホイホイホイ」は「チョイチョイチョイ」と同じといえますが、
前半の鳴き声が月日星に聞こえるかどうか。
とにかく似た仲間ではありそうです。

尾の長い姿を確認したわけではありませんが、
もしサンコウチョウとするとやはり夏にやってくる渡り鳥とか。
以前は聞かれませんでした。
この時期、野良で仕事する時の楽しみになりそうです。