のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

霧降りぬラニーニャ嗤う夏休み

2007年07月21日 | 夏の梨畑
地元の県の農業指導機関から低温情報が流れてきました。

7月8日から18日の最高気温の平均は24.4℃。平年の27.5℃を大きく下回っているといいます。7月の積算日照時間も平年の38%(我孫子市のアメダスデータ)。確かに涼しい日が続いていますが、実感としてはこれほどとは思っていませんでした。

         

今日も午前中は霧雨模様。まだ近くでウグイスやホトトギスの鳴くのが聞こえます。ラニーニャで暑い夏になるといったのはいつでしたっけ。

この低温で問題となるのは豊水ナシ。この時期に低温に見舞われると、みつ症が多発することが知られています。みつ症とは果肉の細胞壁が破れ、透き通ったような状態になる生理現象で、商品には適さない実になってしまいます。各部分の成長のバランスが阻害されるというのは、幸水の裂果と同じような現象でしょう。

平成15年にもみつ症は多発したのですが、そのときの平均気温が24.5℃。今年はさらに低い温度になっています。最悪の場合には半分以上が重症果になるという予測もできるそうです。春から暖かく、順調に生育してきたかのようですが、やはり暖冬の年は冷夏になるのでしょうか。

それでも、ナシは大きくなっています。定点観測してきた実も横径が80mmを超えてきました。一日1mmの成長です。こういう年は幸水や新高が豊作になってくれるのかも。