のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

大山ありウメクリ植えて45年

2007年07月08日 | 農のあれこれ
07年夏、大分の旅。その3

日田市市街地から5kmくらい山間部に入ったところに『木の花ガルテン』という農産物直売所があります。経営は大山町農協。大分県大山町農協といえば、「ウメクリ植えてハワイへ行こう」をキャッチフレーズに事業展開してきた、農協運動史にその名を残す優良事例。

「平成4年の段階で組合員700名のうち農業所得1000万円以上が200名」「パスポートを持っている町民が70%。年間400人が海外へ」「視察者がたくさんやってくるが、二つめの大山ができたというウワサは聞かない」……  そのPR誌には自信がにじみ出ています。

1954年、農協組合長となったY氏が「耕地面積が少なくとも少量で付加価値の高い作物を」という発想で、ウメ、クリ栽培、キノコ栽培、農産加工と様々な事業を展開し、地域を牽引。直売所も一号店は90年。現在では日田、大分、別府、福岡にも出店し、合計8店舗。Webショップも開店しています。

「100dishes 百のご馳走」というバイキング方式の農家レストランは昼食時には何時間も並ぶことがあるとか。

4年に一度、全国梅干コンクールというイベントも主催し、梅干を大山の特産品に育て上げました。上の写真は直売所内の梅干売り場。ずらーっと自慢の自家製梅干が並んでいます。

川の上流に最近評価の高い黒川温泉があったり、由布院から福岡へ帰る途中にあるという立地条件があるのはあるのですが、その企画力と地域をまとめる指導力の差なんだろうなあと実感。

お土産に過去2回梅干コンクールで優勝したM農園の梅干を、わが家の自家製梅干と何が違うのか比較するために買ってきました。塩が強くもなく、酸っぱいすぎず、肉質も硬くなく、…、さすがにおいしい梅干でした。