のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

絶対に負けられない飯一膳

2007年07月09日 | 今年の米づくり
30年来、米作りをしている友人が話していました。「今年ほど稲がきれいに色が抜けた(黄緑になった)年はない。畑の雑草はよく伸びるのに、畦まわりの草がこんなに伸びないのも初めてだ」

今年は天候に恵まれていることから生育が進んでいるのではないかということです。雹の振る年は豊作という言い伝えもあるそうです。畑の雑草が伸びて田んぼまわりの雑草が伸びないのは、それだけ乾燥していることでしょうか。でも、穂形成期に猛暑に見舞われ米の品質が悪くなってしまえば、豊作になってもねえ。


雑誌「現代農業」最新号でおもしろい数字を見つけました。宮城県の旧鳴子町でのイベントで、ごはん一膳分の値段で買える身近な食べ物を展示していたそうです。

笹かまぼこ3分の1かけ。イチゴ1個。チョコポッキー4本。そして、ごはん一膳。

一膳のごはん(米60g)はいま20円だそうです。コンビニおにぎりは1個120円。米価が低迷しているのは、外食・中食(調理食品)産業がコスト削減のために安い米を求めているからといわれています。もう少し米の値段が高くなっても自分でごはんを炊いておにぎりにすれば、農家も助かり、消費者も助かる。やっぱり食べ方を変えていかなければならないようです。