のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

土の素

2006年02月15日 | 農のあれこれ
本格的な春の農作業準備が始まって需要がかち合う前にコメ糠を仕入れようと市内の精米業者さんへお願いしてあります。写真の左側に写っている大きな袋の中に400~500kg入ります。これを10袋ばかり予約して、ナシ畑に3月と5月の2回にわけて散布しようと考えています。

コメ糠は身近な有機肥料として注目されていまして、いざ販売店で購入しようとすると結構な価格になります。精米業者さんからみれば、いってみれば産業廃棄物なんですが、お金になるなら換金したいもの。小分けする手間をかけていない分だけ安く譲ってもらっています。

この精米業者さんへも最近、ある生協から生ごみ堆肥を作る際の有機物として使いたいので卸してもらえないかという打診があったそうです。わが家も一農家としては大量の注文なので、もしかしたら肥料にして他へ小売しているのかと冗談で聞かれました。他へ回すぐらいならわが家で使いますが、それだけ需要も高まっているということでしょう。

生ごみ堆肥や食品工場からの有機質の廃棄物など身近にいろいろな有機物はありますが、かえって始末に困ったり、有害物質を土の中に入れ込んだりする危険性があります。農家同士で情報交換している「除草剤を使わない米作り」というホームページ上でも2月6日から10日ごろにかけて、し尿発酵肥料や人糞堆肥などへの疑問が寄せられていました。「畑はゴミ捨て場ではない」ということを肝に銘じて、素性のはっきりしたものだけを使いたいと考えています。