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のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

手賀沼トラストハンドブック

2009年07月24日 | わが家の時時
99年2月28日、手賀沼トラストという市民団体が発足しました。
そして、今年は10年目の節目を迎えています。
これまで何をしてきて、どこまで到達したのかを確認するため、
ハンドブックという名の10周年記念冊子を作成しました

前半は手賀沼トラストの活動の紹介、
後半は中心的事業である「農教室」の講習内容のポイント。

手賀沼周辺のライフスタイルの一つの提案として
また、考えるきっかけとして活用していただけたら
幸いです。


原稿作りには多数の会員の皆さんが関わっています。
活動紹介の各項目ごとにはプロジェクト担当の会員が、
農教室の作物ごとにもそれぞれの講師陣が
文責者となっています。
さらに、
活動フィールドの鳥瞰図や作物のイラストはIさん。
写真はブログも担当しているTさん他のみなさん。
編集作業にはKさんに力を発揮していただきました。
表紙等を飾る絵画は昨年夏に急逝された
元代表のHさんの作品。
快く使わせていただいた奥さまに感謝します。

そして、限られた予算の中で予算以上の成果を出していただける
デザイナーのAさん
いつもお人柄に甘えてしまい、申し訳ありません。
今回もいいものが完成しました。

関係機関やこれまでお世話になっている皆さんには
現在、お届けしている最中です。
近在の自治体の図書館にも寄贈させていただきます。
見かけましたならぜひ手にとってみてください。
もし遠方の方で手に入れたいという方がいらっしゃれば
ご連絡ください。
たいへん恐縮ですが、
一部500円(送料込み)にてお分けします。

サステなフリーマガジン sus+eco

2009年07月12日 | わが家の時時
大学生による大学生のための
持続可能な社会を創るための行動を
おしゃれにわかりやすく提案するフリーマガジン。

わが家の長女がこの春から参加している
学生サークル「学生団体サステコ編集部」が編集する
『susteco』no.8が先日、発行されました。

全国大学生環境活動コンテスト、略してエココン。
その2006年のコンテストでグランプリと環境大臣賞を受賞したという
実績があるとはいえ、
今年の春の新メンバーは一人だけ。
さっそく提案した企画が通って、紙面に反映されています。
なにはともあれ、メデタイ。

このフリーペーパ-の活動理念の特徴は
回し読みを勧めていて、最後は回収していること。
発行部数は5000部ですが、1部を5人で読み回せば25,000人が読者に。
同じ情報量でも消費する資源は5分の1で済みます。
そして、人の手を渡り歩いた冊子を回収し、
集まった数に応じて植林を行っているとか。

全国40近くの大学で無料配布されています。
お知り合いの大学生に紹介していただけたら幸いです。

ドイツで学び、地元で農業

2009年06月05日 | わが家の時時
わが家のco→skが『自休自足』という雑誌で紹介されています。
自給自足でなく自休自足です。
(『自休自足』no.26 2009年夏号 980円 第一プログレス)

記事で取り上げられたというよりも
一昨年のドイツ農業研修でお世話になった
社団法人 国際農業者交流協会 の広告記事のようです。

「自分を見つめ、まわりを見つめ、そして農家になった」
「幼いころから農園をよく手伝っていた」
「青年海外協力隊になりたいと望んだ青年」
 ……
こそばゆい言葉が並んでいます。
家族からみれば
ほんとかよって突っ込みを入れたい気分です。



この雑誌の前身は「自然の中の物件情報」という
田舎移住情報だったのでしょうが、
「身近に農のある暮らし」や
「自家製野菜とれたてレシピ」という特集で
農的ライフスタイルを提案し、
一方で「失敗しない生ゴミ堆肥のつくり方」というような
ちょっとしたノウハウも組み込んでいて、
今の流行りにうまく乗った盛りだくさんの内容。

「自分の畑の見つけ方」とか
「兼業農家のスケジュール帳」というテーマで
コラムが散りばめられているのも
購買者の気持ちをくすぐるかもしれません。

一文字に結ぶ口元凛々しくも可笑しや哀れ居眠り蛙

2009年05月01日 | わが家の時時
風薫る陽光、新緑の下、
アオガエルがナシの枝で気持ち良さそうに同化していました。

開花時に定点観測してきた豊水ナシの実が
大きくなってきました。
なんの取り合わせか、
「有てい果」と呼ばれる形状になっていますが、
成長するにつけ目立たなくなっていくと思われます。



ひと月前、4月1日はこんな感じでした。



〈鉛筆を落とせば立ちぬ春の土〉 高浜虚子

2009年04月12日 | わが家の時時
もみ殻、剪定枝といえば
時には産業廃棄物扱いされる身近な有機物ですが、
堆肥として使えれば結構なこと。
そんな思いで発酵資材を利用した堆肥づくりを試みました

本来、堆肥というのは特別な資材を使わなくとも
条件を用意すれば自然界の発酵菌がとりついて、
有機物が分解されていきます。
問題はその過程に要する時間です。
もみ殻、剪定枝というのは分解しにくい性格があるものですから
邪魔者扱いされるわけです。
そこに発酵資材の必要性があります。

どんな資材を利用してもよいのですが、
たまたまVS科工のOiさんと縁があって
堆肥づくりに助言をいただくことになりました。

用意したのは、もみ殻約6㎥、
主に一年生の剪定枝のチップ約5㎥、
それに米ぬか200kg、油粕200kg、VS34 100kg。

今回の堆肥づくりは
手賀沼トラスト農教室2年次生以上の堆肥づくり実習も
兼ねていましたので、
積み込みは大勢でわいわいとやってしまいました。

やはりポイントは水分の調整のようです。
2週間後ぐらいに最初の切り返しをやる予定です。
みなさん、お疲れ様でした。


米よりも炊飯器より水加減

2009年03月19日 | わが家の時時
健康クッキング教室が2月から毎月一回開かれています。
これは野菜ソムリエが、地域の生産者のご協力を得ながら、
健康にも環境にもよい料理をシリーズでご紹介することで、
健康な食生活をサポートしようというもの。

今月のテーマが「米」。
生産者として参加してきました。

まず、お米マイスターでもあるMさんから
目から鱗が落ちるご飯の炊き方講座。

たとえば、

電気炊飯器は熱電動で温度を感知しながら電子制御されるので、
米の油でお釜の表面に油膜ができているとうまくない。
きちんと洗剤で洗うこと。

米を先に入れたボールに水を注ぐのではなく
水を溜めたボールに米を入れ、
ゴミ等の浮いたうわ水は速やかに流してしまうこと。
そうしないと汚れた水をコメが吸ってしまうことになるので。

コシヒカリは表面がごく薄いので
ぎゅっぎゅっと押し研ぐ必要はない。
水の中でさらっと洗うような感じで
速やかに水揚げすること。

メーカーにより「一合」の容量が異なる。
カップやお釜の目盛りには頼らないこと。
水に浸したコメの分量と同じ分量の水で炊くのが大事。
これが標準的と思われるご飯の柔らかさなので、
もっと硬めが好き、もっと柔らかめが好きという方は
水加減で調整を。

等々


さっそく我が家の炊飯器で実験してみると、
もっともらしい炊きごこち。

いくら炊飯器の電子制御が進んでも
水加減をミスしたらまずいご飯に。
そこで「これは米が悪い」と責任転嫁されてしまうことに。
逆にいえば、
きちんとした方法で炊いていただけると
お米本来のおいしさが甦る……

そしたらご飯の食欲も増して、
日本のコメ作りも良い方向へ向かう?


〈家内そろひてけさは朝食(あさげ)すあさなさなわれすこやかに起き出でぬべし〉古泉千樫

近ごろ都で流行るもの

2009年03月04日 | わが家の時時
奈良からの帰り、京都駅ビル地階で時間つぶし。

なにやら行列が切れない売り場があります。
観光客か地元の方かは一見でわかるもの。
その行列は地元の方ばかりのようです。
それまで知らない和菓子でした。

金曜日の夕方です。
週末はおいしい和菓子で迎えようというのでしょうか。

地元の方が並ぶようなお菓子ならと、さっそく購入。
戻ってからネットで調べてみると、
定評のある銘菓のようです。

創業安政3年の老舗和菓子屋がつくっていて
もち米をベースに氷砂糖や玉子などを練り合わせた生地に
丹波大納言小豆の粒あんを包んで焼いた半生菓子とのこと。

「阿闍梨餅本舗 満月」の阿闍梨餅。
たしかに生地の食感が新鮮。

「1種類の餡では1種類の菓子しかつくらない」という
お店の方針には感心します。

香具山は畝傍ををしと耳成と相あらそひき

2009年03月03日 | わが家の時時
大和三山はなぜか昔、古典の時間に聞いたことが記憶に残っています。
ひとつの女山をめぐって二つの男山が争ったという逸話が
ついていたからかもしれません。

写真の中央左の小山が耳成山、右側の山塊が香具山です。
県立万葉文化館より北をみた光景です。
畝傍山は写真より左の方角、橿原市の市街地のすぐ隣の山でした。

はじめて都が置かれた飛鳥とはどういう所か
興味がありました。

「やまとは国のまほろば」といわれますが、
飛鳥は最初の都ですからまほろばの中のまほろば、
理想郷中の理想郷なのかと連想を膨らましていました。

なんのことはない、
よく見られるような中山間地の里のようでした。

しかし、田んぼに面してぶどう畑に続く小丘が
高松塚古墳だったり、
いたるところに前方後円墳があって宮内庁の詰め所があったり、
タダもの、いや「タダ場所」ではないことをうかがわせます。


(高松塚古墳前の田んぼ)

このような土地でなぜ一族が権力を持ち得たのか、
さまざまな文化、土木建築から壁画、詩歌などがなぜ生れたのか、
史跡を訪れ、勝手に思いめぐらす時間を楽しみました。

〈大君は神にし坐(ま)せば赤駒のはらばふ田井を都となしつ〉 大伴御行
(天皇は神様と同じ力を持っていらっしゃる。農耕に使う赤毛の馬が腹まで浸かってしまうような田んぼさえ立派な都にしてしまった)

という歌があります。
土木技術が権力の始まりだったのでしょうか。


一通り奈良を巡って、土地勘ができました。
もう少し予備知識を蓄え、できるならまた訪れてみたいものです。

斑鳩宮殿

2009年03月02日 | わが家の時時
東京で初雪が降った日、大和・斑鳩の里は小雨でした。

たぶん初めて法隆寺を訪れました。
雨の朝早いうちだったもので他の訪問者も少なく
玉砂利を踏む音だけが響いていました。

参道から中宮寺に及ぶ一帯は直線的に造形されています。
整った静かな広い空間に我々だけの時間もあり、
どこか異国の宮殿の庭園を訪れているかのような錯覚さえ感じました。
寺院というよりも他の有力者や民に畏敬の念を覚えさせる
まさに聖徳太子のお城だったのでしょうねえ。

前日から奈良国立博物館などでたくさんの仏像を拝観してきましたが、
百済観音菩薩立像はきれいな仏様でした。
みうらじゅん氏も「エキゾチックでたおやか」と絶賛しております。


〈我が園に梅の花散る久方の天より雪の流れ来るかも〉大伴旅人

あをによしエコタウン

2009年03月01日 | わが家の時時
わが子がみな18歳を迎え、
親としての子育ての責務を果たした記念に
奈良へ「大人の修学旅行」をしてきました。

野生動物との共生を指標とすると
奈良は世界で一番のエコタウンであるという説があります。

シカという野生の大型哺乳動物が
市内循環バス停留所脇の芝を食んでいました。
年間何百匹ものシカが
市街地の道路横断中に交通事故にあっているそうです。
千年以上もの間守られてきた春日大社の原生林が
県庁の隣に広がっていることも他のまちには見られないことでしょう。

野生とはいえ、シカの方も何世代にわたって人との共存の術を学習し、住民も神の使いのシカとの付き合い方を模索してきたはずです。

シカせんべいを持った観光客に催促するためにお尻を突っついて
よだれで汚すようなことはあっても
春日大社の奥の門から先には入ってはきませんでした。
お土産屋さんのおばあさんはゴルフのクラブを持ち
おイタをするようならいつでもコツンとして躾けているようです。



興福寺の国宝・阿修羅像は
半世紀ぶりに3月31日から東京国立博物館で展示されます。
その前にゆっくりと近くから遠くから拝観できたことは幸いでした。
しかも1/3の料金で。
遠くから眺めると6本のしなやかな腕の造形が
これ以外にない安定したバランスを保っているような気になります。。
正面から見るとちょっと体が右側に傾いていることには
何か意味があるのでしょうか。

古都に春を呼ぶといわれる東大寺二月堂の「お水取り」行事の
支度の整った姿をみられたことも幸いでした。



中心市街地の南側に隣接して
奈良まちという町家が立ち並んだ一帯があります。
旅行者にとってみれば
古い都の雰囲気が醸し出されているところに魅力を感じるのですが、
住民の方にしてみれば
長い時間が作り出した安定した住まい方がある一方で
いろいろな不都合なことも多いのだろうと思われます。

橿原市の“寺内町”今井町にも車で乗り込んでしまい、
角地で危うくレンタカーを傷つけてしまうところでした。
農地割も細分化されているようで
権利関係の煩わしくない新天地へ移りたいと考えることも
多いのではと余計な心配をしてしまいました。


〈あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり〉 小野老(おののおゆ)

歌い笑いそして涙す

2009年02月24日 | わが家の時時
玄関先に「金のなる木」の鉢があります。
長年おいてあったのですが、
今年はじめて星型の花を咲かせました。


昨日、日本映画がオスカーをダブル受賞したというニュースが
駆け巡っていた頃、
夫婦50割で映画を見ていました。
残念ながら『おくりびと』でも
オスカー候補作で公開したばかりの『チェンジリング』でもありません。

ABBAのヒット曲を並べてミュージカルに仕立てた『マンマ・ミーア』

若き日のヒット曲に一見素人のような登場人物たちがダンスし、
「まだ、・・・だってできる」というセリフとともに
いい大人たちが色恋物語を紡ぎ、
嫁ぐ娘を持つ親たちの共感を引き出す場面があって、
予想以上に楽しめました。

見終わった心の中に金のなる木の花でも咲いたような
アラ還あるいはアラフィーのための応援ミュージカル
としておきましょう。

ん?シネマ?ムービー?
シネマとムービーの違いって何だ?

やぁ、信念は、死なない

2009年01月29日 | わが家の時時
「チェ」とは「やぁ」ぐらいの砕けた挨拶だそうで、
じゃりん子チエではありません。

浦和レッズのサポーターたちがこの人の肖像画を掲げていたり、
まだまだ影響力のある英雄です。
そんなエルネスト・ゲバラの生と死を忠実に描いた映画といいます。
二部作の前編『チェ 28歳の革命』を
夫婦50割で先週の雨の日に見てきました。

最近は
有機農業で食糧自給を試みていることで注目されるキューバです。
いろいろあるでしょうが医療費、教育費が無料というのは
わが身を鑑みれば一つの理想的国家の姿といえるでしょう。
なぜそんな革命が可能だったのか。
若い時分に興味を持ったことはありましたが、
一種の通過儀礼で終わっていました。

なるほどフィデル・カストロと弟のラウル・カストロと
ゲバラの関係というのはこんなだったのだろうなあと
思わせる場面がでてきます。
もっと史実や背景を理解していれば楽しめただろうにという
ついていけない場面もありました。

もともと後編の『チェ 39歳の別れの手紙』を作るのにあたって
その前段がないとなぜこうなったかがわからないだろうと
いうことで前編ができたそうですから、
やはり31日から上映される後編も見に行かねばなりますまい。

オバマやゲバラがもてはやされる時代というのは
本当は不幸な時代なのかもしれません。


笑ふすべ泣くすべ知らず父母はまめやかにしも我を育てき(佐々木信綱)

二条、桂にさざえ堂

2009年01月10日 | わが家の時時
学生時代の友人たちとの恒例の新年会。
今年は東京ミッドタウン。
その一角にあるフィルムメーカーのギャラリーで
日本の名建築を写した写真展が開かれていました。

パンフレット表紙は桂離宮。

たしか見学は予約制。
以前見学できる機会があったのですが、
参加しなかったのが心残りです。


酔蟹や新年会の残り酒(正岡子規)

笑い初め、初笑いに初笑顔

2009年01月06日 | わが家の時時
大量のCMが発信する誘惑に負けて
『落語 昭和の名人決定版』(小学館)というCDマガジンを購入。

落語がブームと言われて久しいのですが、
以前からの軽ーい愛好者でした。
年齢的に
名人と呼ばれる志ん生や圓生、正蔵の晩年にも間に合っています。
寄席に出かけていたわけではありません。
ラジオ、テレビで楽しんでいただけです。

最近は100円ショップで落語のCDを探したり、
落語CDが付録になっている雑誌サライを買っていました。
特に車で遠出するときは落語CDが必需品。
音楽を聞くより眠気を防いでくれるような気がします。

手持ちのCDの中での一番のお気に入りは
圓生の「死神」でしょうか。

このCDつきマガジンは12月まで隔週刊で出されるそうで、
演者を選びながら楽しもうと思います。


初笑深く蔵してほのかなる(高浜虚子)