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のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

燃ゆる薪恋しく思う余寒かな

2014年04月21日 | わが家の時時
夕方から小雨が降り出しました
気温は14,5度あるようですが
一度うららかな日を経験した身には
薪ストーブのぬくもりが恋しく感じられます

ナシの作業が一段落しているところで
冬にやり残されていた薪づくりを少しづつ進めています

丸太は重いし、一つ一つの薪を積み上げていくのも手間がかかります
億劫になる仕事ですが
こういううすら寒い日にはやっぱりやらなくちゃと
思わせてくれます

こんな毎日が里山では当たり前で
それをありがたいと思えるのがおかしいのかもしれません

白鳥の色に交えてカラスとす

2014年02月22日 | わが家の時時
2月22日はわが家のある地区の「鳥オビシャ」の祭礼日
3年前には“無主物”なんて言葉を知る必要もなく
祭礼の当番をしていたものですが
今年はもち鳥の作り方を忘れないよう
串団子の生地を使って一羽作って神様に奉納しました

色もちを使わず細工道具もないものですから
雰囲気は出ませんが
孫でもできたらこんな風習でも伝えていきたいものです

来年も花の香りに包まれて

2013年12月31日 | わが家の時時
後継者くんの友人からバラが送られてきました
欧州研修の際の同志で国内でも屈指のバラ生産農家の後継者とか
毎月、オランダへ出張しているといいます

さあ、来年はわが家の後継者くんも独り立ちしてもらわないと

今年一年も多くの方々に支えられ、わが家の営みも成り立ってきました
ありがとうございました
来年もまた、穏やかで充実した日々が続きますようお祈りします

響き合う鉦念仏に我忘れ

2013年12月04日 | わが家の時時

今日は明治大正期に活動された浄土宗僧侶べんねい上人のご命日
各地で上人忌と称する法要が営まれていますが
生家の地元の医王寺で行われた法要に参加してきました

縁者とはいえ、上人の教えを体現しているわけではなく
住職による法話の中から少しずつ理解しているありさまですが
教えの真髄は念仏三昧とのこと

普段、信仰とは縁遠い生活をしている身にとっては
お念仏は新鮮な体験
鉦、木魚を叩きながら南無阿弥陀仏と称え続けたあとは
妙に気分がすっきりしてきます
宗教家なら阿弥陀さまが目の前に来てくださったからだと
教えてくれるのでしょうが
自分なりに解釈するに一種の呼吸健康法ではないかと

南無阿弥陀仏と何回称えるかわからないほど称えるということは
肺の中の淀んだ気を吐き出し新鮮な気を取り入れているということ
深呼吸を何度もしている状態ですから
心の隅にあったモヤモヤは消え失せ、頭も爽快に
ご利益と思えばなおいっそうご利益というもの

こういう体験は宗旨とは関係なく
多くの人に広まることがよいことではないかと
座禅道場があるなら念仏道場もあったらどうだろうと
住職に提案してみました

気になって帰ってからネットで調べたらありました
べんねい上人と所縁のある宗教法人が
宗派や教義に関係なく念仏に接する機会を設けていました


今さらと言い訳をする年になり

2013年11月23日 | わが家の時時
いま自動車教習所に通っています
大型特殊免許を取るためです

この免許で外の仕事をしようというのではありません
農耕用トラクターのある程度以上の速度で走れるのものが
公道を走る場合にはこの免許が必要です
最近、トラクターでも取り締まりが厳しくなったという話が広まっていました
それだけ皆が大きなトラクターに乗るようになったということでしょう

免許取得には3通りの方法があります
ひとつは教習所に通うこと
教習料はかかりますが、実質三日間の教習で卒業検定を受けることができます
もうひとつは県の農業大学校の講習会に参加すること
無料ですが、千葉の会場に一週間も通うことになります
三つ目は運転免許試験場で検定試験を受けること
普段から運転しているのだから3回ぐらい挑戦すれば合格するだろうというわけです

幸い、近くの教習所に大型特殊免許取得コースがあり
夕方から夜間でも教習が受けられるということで
つまり、時間をお金で買うということを選択したわけです

教習前の適性検査で愕然としました
簡単な設問に答えていくだけで
運転時の弱点等を自覚させる、あれです

簡単簡単と思っていた同じ図形を選んでいく設問ができないできない
機敏な判断力が鈍っているようです
免許取得はやはりわかいうちにやらなければなりません

実技教習はトラクターではなく大型のホイールローラーで行われるのも
面食らいます
車体の真ん中が折れる構造で前輪のあとを後輪が走るという
感覚がなかなかつかめません
とくにS字カーブ内での後進走行では必要もないのに
切り返さざるをえなくなることがしばしば
でも終了検定コースに入っていなくラッキー

加齢により集中力が持続しないということもあるでしょうが
最大の要因は身体の柔軟性の退化

今回の体験から学んだこと
教習前には柔軟体操が必要です

膝上のつぼを押さえて腹動く

2013年11月11日 | わが家の時時
先週末、草津温泉に梨組合の親睦旅行に出かけました
先代から引き継ぎお世話になって25年
当時の先輩たちも多くは引退あるいは世代交代しています
わが家もそろそろ次の世代へ引き継ごうという時期になりました
これが最後のお付き合いかもしれません

バス中でのビールがいけなかったのか、宴会中におなかがゴロゴロ
こりゃいかんと二次会にも参加せず布団にもぐっていますと
同室の仲間のところにやってきたマッサージ師さん
下痢はここのつぼを押さえると治るよとちょっと施術サービス

もう空っぽになっているはずのおなかがとたんにグルグルと鳴き
大腸が動き出した感じ
さすが東洋医学です

と、今朝、壁にかけてある服をとろうとした直後に、あれっ?
腰に力が入らない……

ぎっくり腰になったみたいです
こんなことでなっちゃうの……トホホ

お世話になっている鍼鍼灸師さんへすぐに連絡したところ
幸い本日中の施術が可能とのこと
毎度毎度、東洋医学にはお世話になります

プレミアムか、フリーか、ゼロか、それが…

2013年10月18日 | わが家の時時
同世代人のモンスターヒーローくわた様がわが家に降臨

夏の間、せっせとsa社のビールテイスト飲料を飲み、懸賞に応募しましたら
特製グラスが送られてきました
どうもSa社のプレミアム飲料の販売がおもわしくなく
販売促進のための懸賞戦略にまんまとはまったというわけですが

                 

くわた様ファンの皆さまにはたいへん申し訳ないのですが
特製グラスが欲しくてせっせとプレミアム飲料を消費していたのではなく
純粋にこの種の飲料の中では一番美味しいと感じています
ところが世の中的には
Su社やK社のフリー飲料やA社のゼロ飲料の方が支持されているようで

Sa社としてはビールの味にもっとも近づけるべく研究を重ね
絶対の自信を持って市場に登場させたようですが
どうもニーズを見誤っていたという分析があるそうです
ビールテイスト飲料はビールの代わりに飲むものではなく
最初に登場する際のきっかけはそうだったのかもしれませんが
ここまで広く受け入れられている状況は
すでに新しい独立したジャンルを確立しているということのようです

つまり、ビールを飲みたいならビールを飲めばいい
でも今はコーラやサイダーではない炭酸飲料を飲みたい気分
ならばフリーとかゼロの方が体に良さそうというわけです
ちなみに第二のビール?はSa社のゼロが他社より好調とか

なんだ世の中は美味しさよりも成分機能性の方が大事なの?っていう話ですが
だったらサプリを飲んでりゃいいじゃないの
頭で考えて食べるんじゃなくておなかを空かして食べてくださいな
って、食糧生産者としては思うのであります
食べ物事情がここまで満ち足りて成熟した状況にあるのかもしれませんが

聞きたいのこんな私の迷い道

2013年09月27日 | わが家の時時
わが家の母が25日から
農文協という出版社主催の農産加工講座に参加しました

全国で取り組む自慢の加工品を持ちより互いに批評をしながら
最後は師とも神様とも仰ぐK先生より講評をいただく
とても刺激的で実用的な講習会です
今年で3回目の参加
これがあったからわが家の加工部門がここまで来たというもの

初めての年はイチゴジャムを持参したところ、批評の対象外
2年目は加工所工事中で持参できず
今年こそという思いで
人参玉ねぎドレッシングとドライナシをテーブルの上に
ドキドキしながら先生の顔を覗き込むと
これはいいと想定外のお褒めの言葉
舞い上がった気分のまま帰って来ました

昨年の加工所建設でも先生のアドバイスをいただいていたこともあって
他の人達の参考になるからその経験を発表しなさいとのお達しで
わが家の加工部門の歩みと加工所建設の苦労話をちょちょっと

他人の失敗話は蜜の味ですから
なんとか与えられた時間は勤めてきました

わがまちは孫へパス繋ぐサッカーチーム

2013年05月12日 | わが家の時時
5月11日、柏市まちづくり公社移行記念イベントと銘打って
「多様な主体の連携で取り組むまちづくり」と題するシンポジウムが 開かれました

行政や市民、事業者だけでなく大学を交えた柏市らしい取り組みを
公社がさらに推し進める受け皿になろうというもくろみですが
具体的な姿はこれから歩きながら考えようって感じです

基調講演、シンポジウムのなかでの発言で気になったことをいくつか

Iさんの基調講演
まちづくりは映画づくりと同じ「チーム力」(篠原修先生談とか)
そこでのポイントはチーム内の信頼関係
同床異夢のままではいくらエネルギーを費やしても結果がでてきません

Tさん
中心市街地の再開発では住民と権利者と企業家の意向調整が必要だが
もうひとつの視点が重要ではないか
たとえばそれは“未来の住民の視点”なのか、“普遍性の視点”なのか
“環境の視点”なのか

なるほど、農業問題も同じ
消費者の視点、土地所有者の視点、農業生産者の視点だけでなく
第四の視点、たとえば“農地保全”の視点から
「公」か誰かが代弁しなければならないのではないか

Sさん
まちづくりチームをサッカーチームになぞらえて
FWやMFやDFやGKと一応、役割分担はできているけど
FWが得点を上げるのを待つのではなく
時にはMFがFWを追い抜いてゴールを決めてもいいし
DFだってセットプレーから得点することもある
そんなチームでありたい

サッカーチーム論、いいですね
パスは子や孫につなげていきたいものです

井戸替えの備えあれど憂いあり

2013年04月14日 | わが家の時時
「井戸替え」というと単純に井戸を交換する意味かと思ったら
「晒井 さらしい」= 井戸の水を汲み上げ干すという立派な夏の季語のようですが

新しい井戸のポンプをパイプのなかに設置する前に見せてもらいました
この円柱状のものがそれで
これで50メートルもの地下から水を汲み上げるのか…
ん? 揚水管は30メートル分しか用意してないけど? と伺うと
井戸の底までポンプを下ろさなくとも
地圧でもって水脈から水が押し上げられているそうで
砂の混じらないきれいなうわ水を汲み上げるのだとか

ポンプに接続された黒いコードはポンプにの電源だそうで
井戸のパイプの中に水の通る鉄管とこのコードが吊り下げるとのこと

さあ、これで古いポンプがいつ止まっても水に困ることはないでしょう
二つの井戸の深さがことなりますので
もし地殻変動で片方の水脈が枯れても大丈夫
あとはこの搾井費用をどう生み出すか
頭の痛い問題が残っています
備えあれど憂いあり

藤波の影なす海の底清みしづく石をも珠とそわが見る(大伴家持)

2013年04月13日 | わが家の時時
わが家の地下39mのところから掘り出した石です
角がとれた石ですから川底だったのか礫海岸だったのか
地下46mのところからは貝殻が出てきました

              


ここ数年、既存の井戸ポンプの具合が悪く
ポンプ屋さんと交換の打ち合わせをしていましたら
いっそのこと新規に大きな井戸を掘りますかということになりまして
ここの早い春に大慌てしていたときに急きょ新しい井戸を掘っていました
もちろん井戸屋さんが掘ったのですが

              

せっかくなら搾井作業の様子を見たいと思っていたのですが
まだ残っていたナシの剪定作業に時間をとられているうちに
たった3日で55mまで掘って水脈にたどり着いていました

井戸屋さんは地下28m付近から1m掘り進むごとに
そこの土を取り置いた土の見本を作って水脈を探したそうです

              

右列の上から下へ、続いて中の列の下から上へ、さらに左列の上から下へ
と並べてあります

              

これが28m付近の土、まだ茶色い色が残っています
粘土でしょうか

そこから39m付近で礫層が出ています
ここの40m前後にも水脈はあったそうですが
さらに大きな水脈を目指します
そして46m付近で貝殻層が出てきます
さらに掘り進むと黒っぽい砂層になりました
これが55m付近の砂

              

井戸屋さんは経験知からこの砂を見て
大きなポンプでくみ上げても枯れない水脈にあたったと判断したようです
水の透明度を見たり、匂いを嗅いだり、口に含んだりして
少しカルシウム分が多いかもしれないけれど生活に十分な水とお墨付き
まさに職人技です

わが家は火山灰でできた下総台地の高台にありますが
地下深くの様子をみると、かつては海だったようです
関東平野の地質的成り立ちに思いを馳せ、広大な時空間の中で遊んでいると
TPPがなんだ株価がなんだという気になってきます

唐突や初雪やがて初ふぶき(森鴎外)

2013年01月14日 | わが家の時時
10時ごろからのあっという間に15cmぐらい積もってしまいました
予報は雨でした
寒波と爆弾低気圧が出合ったのだそうです

朝は雨でしたのでノーマルタイヤで出かけた車が
昼ごろにはあちこちで渋滞を引き起こしていました
出かけた娘たちの帰宅を心配する夜になりそうです

わが家のサンバーバン(RR)の履いたスタッドレスはこの積雪にかなわず
ほんとうに久し振りにチェーンを持ち出しました
雪国の人たちには笑われそうです

「あったらいいな」が「買っちゃった」になった日

2012年12月10日 | わが家の時時
以前 雑誌に紹介されていたのをみて
「あったらいいな」が「買わなくちゃ」になって
トラクターTPO駆動交流発電機を「買っちゃいました」

来てほしくないその日のために
自前の発電装置があればいいなと考えていました
米はある 薪もある これがあれば水も大丈夫
軽油はドラム缶で確保しているので
1週間でも2週間でもなんとかなるでしょう

平時は何に使うの? どこに置いておくの?
まあそんな野暮なことはいわずにこれで何ができるか考えましょ

って 納品された直後にネットをみていたらこんなビデオが
しかも半値じゃん!
「軽油が電気に変わった瞬間です」なんてコメントがいやに軽く聞こえます

いいえ わが家の発電機の方が実績があるはずです
でも1500回転まで動かさないと安定した電源にならないというのは
もう少し改良の余地がありそうです
うるさいし燃費も悪くなるわけですから

黄葉も君の姿もまぶしくて三十年過ぐ3.11あれど

2012年11月12日 | わが家の時時
フリーペパー娘の姉娘がEditer in Chiefとなった『miraiku』創刊号ができました

mirai+hoiku=miraiku なんだそうです
保育士を目指す学生と保育園をつなぐ応援マガジンという触れ込みです

学生向けのフリーペーパーを同世代の学生に作らせたら面白いかもという
若き起業家の英断だったようです

ありがたいお話ですが
姉娘は『アイドルスポット』ももう少し面倒見たいと
学生のままでもう一年いるそうです