信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

9月の深沢川沿いの花

2023年09月09日 | 自然

小諸市と東御市を流れる深沢川は夏から秋にかけての花でにぎやかです。
この日のお目当てのひとつ、トリカブト属のレイジンソウです。


昆虫が入り込んだ先にはまだ若い雄しべの葯が見えます。
雌花の受粉体制が整ったので花の先を開いたのでしょう。


お馴染みのトリカブト属で、この辺りには多いツクバトリカブトです。
葉は3全裂し、花柄の全体に白い屈毛が密生します。


こちらも多く見られるトリカブト属のセンウズモドキです。
花柄の毛は長く開出し、上部には腺毛が混じります。


オタカラコウ、舌状花が5~9個で、根生葉の葉先はほぼ円形になります。
似たメタカラコウは、舌状花が4個以下で、根生葉は基部も先も尖ります。


岩の上に根をおろしたダイモンジソウが花の時期を迎えました。
5花弁で短い上側3弁と長い下側2弁が「大の字」状に開きます。


シソ科アキギリ属のキバナアキギリ、大きな黄色い唇形の花をつけます。
マメ科のヌスビトハギ、果実の形に由来するいかつい名ですが可愛い花です。


セリ科のシラネセンキュウが白色の花を開き始めました。
茎葉の節々が内側に曲がり(黄色←)、垂れ下がり状になるのが特徴です。


山菜として親しまれている地方もあるヤマゼリです。
セリモドキに似ますが、葉の鋸歯は明らかに違い、規則的に切れ込みます。


また、大散形花序の花柄は10本以下で、花序の径は小さめです。
総苞片や小総苞片の形も異なり、狭披針形で縁は膜質になり毛がありません。
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