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湯の丸高原花便り9中

2016年09月17日 | 山野草

花を咲かせている植物の種類はだいぶ減り、目にとまる花は30種ほどになりました。
登山者からは、実やロゼット葉の正体、見分け方、虫こぶなどの質問が多くなりました。


エゾリンドウの花も終わりに近づいてきましたが、湯ノ丸山麓に花盛りの株がありました。
似たオヤマリンドウも花を咲かせていますが、花の付き方や開き方で見分けています。
エゾリンドウの花は、茎の先から数段下の葉腋まで花をつけ、晴天時には大きく開きます。
ですが、全てが数段の花をつけるとは限らず、先にしか花をつけない茎もあります。
オヤマリンドウは茎の先のみに花をつけ、花の先がわずかに開く程度です。
最近、この辺り一帯にエゾオヤマリンドウがあるとの情報もあり、かなり迷っています。


キク科ヤナギタンポポ属の「ヤナギタンポポ」、この辺りでは稀に見られる植物です。
多年草ですので、株を見つけると、次の年以降の出会いが楽しみです。
湯の丸高原一帯では、その年の有終の美を飾る植物の一つです。


ササの生い茂る登山道はちょっと退屈、そんなときに「タムラソウ」、元気が出ます。
タムラソウはキク科タムラソウ属の多年草、アザミに似ていますが刺はありません。


群生した「ゴマナ」の白花が、車道沿いから山中まで、にぎやかに咲き競います。
ゴマナの葉は長楕円形で柄が短く、似たシラヤマギクは下葉の柄が長く卵形です。


三方ヶ峰から見晴岳への登山道沿いに「ハバヤマボクチ」が10株ほど咲き大人気です。
葉は三角形に近く基部は鉾形、オヤマボクチの葉は卵状長楕円形で基部は心形です。
花の時期はあとわずか、強い種をたくさん稔らせ次代に繋げてもらえるよう願っています。

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