今日の気温は下がりましたが、今週は連日の猛暑、山も25℃超の夏日でした。
24日~26日の間、佐久市、上田市、小諸市、東御市の岩場を巡ってみました。
焼け付く岩も何のその、高山の植物は花を咲かせ実を結んでおりました。
黄色花のコキンレイカに、2種類のセリ科植物が白色の花を咲かせています。
セリ科の一つのタカネイブキボウフウ、葉はイブキボウフウそのものです。
見分けは、背丈が低く、花序の径が大きく、小総苞片が多数などです。
小総苞片の数は、5個ほどのイブキボウフウに比べて多く10個ほどあります。
小総苞片の長さは、小花柄とほぼ同長かわずかに短めです。
もう一つのセリ科はミヤマウイキョウで、細い線形の葉が特徴です。
セリ科の中では見分けが容易な種類で、自信を持って紹介できます。
岩場に多いイワキンバイ、黄色い花が人目をひきます。
似たミヤマキンバイとは、白っぽい葉裏と花茎に葉をつけるかで見分けます。
付近に同居するミツバツチグリも似ますが、葉裏が緑色で見分けは容易です。
今年の山は開花が早め、秋の花イワインチンも蕾の先を黄色く染め始めました。
ヒメシャジンは今が花の盛り、岩場に似合う花のひとつです。
日の当たらない岩場を覗くと、ニョウホウチドリが花を残していました。感謝!
周囲にはミヤマウラボシやダイモンジソウが群生しています。
ミヤマウラボシの葉が陽の光を受け、葉裏の胞子嚢が浮かび上がりました。
蕾の株と、1輪を開いたダイモンジソウの株が見つかり、これも感謝です。
岩場の下に、5cmほどの草丈の小さな植物が花を咲かせていました。
ルーペで覗いてボンボリ状の柱頭を見つけ、ヒメアカバナと分かりました。