信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

ミズキとクマノミズキ

2018年07月07日 | 山野草

ミズキの大木が、お寺の庇のように枝を広げ、湯道の70番観音を守っています。
このミズキと同属(ミズキ属)にクマノミズキがありますが、よく似ています。


見分けのポイントは葉の付き方で、ミズキは互生、クマノミズキは対生です。
ちょっと困るのはミズキの場合は節間が短く、輪生ぎみに見えることもあります。
そんな時には新梢も参考に、ミズキは丸く、クマノミズキはやや角ばっています。
この特性は、葉のない時期の冬の枝でも同様で、新梢を見ると区別ができます。


花の付き方も特徴的で、ミズキは整列状、クマノミズキはランダム状です。


花が咲いていれば、遠くから見てもミズキであることが容易に分かります。
枝は、幹から放射状に出るため横に広がり、それが段々になっています。
花の時期はミズキが1ヶ月ほど早く、この辺りでは5月下旬~6月上旬です。
また、この辺りのミズキは標高1000m~1700mほどの地帯に多く見られます。


こちらはクマノミズキ、花弁を散らしても、ランダムな花付き感が分かります。
開花は6月下旬~7月上旬、画像の株は標高550mほどの千曲川沿いです。


10年ほど前、枝ぶりの良いミズキをいただき、磨いて壁の空間に配しました。
枝が横に広がるため、壁面にぴったりとはまり込み、自画自賛のオブジェです。
白色で柔らかく緻密な材質は加工に適し、鳴子こけしや箱根細工の主要材とか。


こちらは、クマノミズキの押し花、ほぼ満足のいく出来に仕上がりました。
葉の長さは10cmほどで側脈数は6本前後、花弁は白色で4個をつけます。

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