信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

近隣のノバラのなかま

2018年02月03日 | 山野草

園芸バラの原種でもあるノバラの仲間は、野山でも美しい花を見せてくれます。
近隣には、夏になるとノイバラとテリハノイバラが白色の花を咲かせます。
住宅の庭、道路脇や公園などに植え込まれたハマナスも、豪華な花を咲かせます。
少し標高が上がると、カラフトイバラがピンク色の花を咲かせます。


ノイバラ(野茨)は、ノバラの代表的な種、刺が多く嫌われるこもあります。
秋から初冬に赤い実を付け、ヤブの中を覗くと、小動物の食べかすをよく見ます。


日当たりの良い里山のノイバラが、赤い幹肌の新梢を上に伸ばしています。
陽だまりの地表近くに照りのない葉を残し、冬芽の先はルビー色に輝いています。


テリハノイバラ(照葉野茨)も、ノイバラと同様に身近に多い種です。
この種の葉は、表面にクチクラ層が発達し、艶がある“照り葉”です。
ノイバラとの見分けは、主幹が地を這い、冬に残る葉にも艶があることなどです。


人気のハマナス(浜茄子、浜梨)、園芸用に品種改良されたものだと思われます。
赤い実を残していますが、すさまじい刺のせいか、野鳥は寄り付かないようです。


標高1700m付近に生育する、希少種のカラフトイバラ(樺太茨)の冬姿です。
雪に覆われた真っ白な大地、白い幹肌のシラカンバ林の中に赤い実が映えます。


雪の深山に紅く輝くカラフトイバラの実は、まだまだ早春まで楽しめそうです
冬芽の先に白い毛、ノイバラにはなく(3枚目の画像)、寒さ対策でしょうか。
本種はハマナスの近縁で、タカネバラやオオタカネバラも同様に仲間です。
次回から数回に分けて、仲間の4種についての特徴を予定しています。
コメント
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