そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
アーサー・C・クラーク
早川書房


初めて読んだが、すごいなこの小説。
1953年、昭和28年によくこんなの書けたもんだ。

キューブリックとクラークが組んで作った映画「2001年宇宙の旅」のすごさは言わずもがなだ。
だが、この「幼年期の終わり」の後味の良さというか悪さというか快感というか不快感というか、に比べると、僕は「2001年~」の方が分が悪いと感じた。
そのぐらい、この小説はぶっ飛んでいる。
とにかく、すごい。

こんな名作なのに、一度も映画化されていないらしい。
たしかにこの結末、映像化したとしても観客に受け入れられると思えない。
何しろそこで描かれるのは、圧倒的な無力感と共に訪れる人類の滅亡と、地球最期の日だから。

こっちは冒頭部分だけ1990年にクラークが書き直した版。

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
クラーク
光文社



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さよなら、愛しい人
レイモンド・チャンドラー
早川書房


村上春樹が翻訳したチャンドラー二作目。
清水訳版の『さらば愛しき女よ』は、かなり昔に読んだきりだったので、新鮮に楽しめた。
マーロウのように生きたいが、半世紀以上後の現実世界、しかも海を挟んだ異国の地ではなかなかそうもいかない。
なによりハードボイルドのトレードマークである煙草を、僕はずいぶん前にやめてしまった。

チャンドラーは作家デビューが45歳のとき。
それから70歳で死ぬまでの間に、珠玉の名作の数々を世に送り出した。
そう考えたら気が楽になった。
僕は今40歳。
まだまだ若輩者なのだ。

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夕方6時。
東京に虹が出た。



「オーバー・ザ・レインボ-」(『オズの魔法使い』より)

虹の向こう側のどこか高い空の上に
いつか子守歌で聞いた国がある
虹の向こう側の空は真っ青で
そこでは、どんな夢もかなえられる

いつか私はお星様にお祈りするの
そして私が目をさますと
雲ははるかかなたに去っていて
そこでは悩みごとなんて
レモンドロップみたいに溶けてしまう
私のいるところは、つまり
煙突のてっぺんのずっとずっと上の方ってわけ

虹の向こう側のそこには青い鳥が飛んでいるの
鳥たちが虹を超えて飛んで行けるのなら
私にだって飛べるはず

幸せの小さな青い鳥たちが
虹を超えて飛んで行けるのなら
私にだってできないはずはない


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三匹目を飼うなら、これだな。
アビシニアン。
エジプト産の品種。
今日コジマで子猫を見て一目惚れした。

飼わないけれど。
今のところ。

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たぶん、知り合いも何人か密接に関係しているのだと思うけれど、ちょっと見ていられないのであえて苦言を呈する。

某携帯電話会社が春から始めた企画。
お笑い芸人が毎月1組賞金1000万円をもらい、最終的にチャンピオン大会で優勝すると賞金1億円がもらえるという大会。
優勝賞金1000万円の「M-1グランプリ」をあからさまにパクって、その22倍もの高額賞金を用意した大会。

こんなこと、やっちゃダメだろ?

マイナスイメージもいいところだ。
「金に物言わせて」感が強すぎる。
このままだと、とんでもない反感を買うぞ。
いや、もう買っているだろうな。
まず、芸人たちが世間の反感を買う。
可哀想に。
ある意味、彼ら芸人が最大の被害者だ。
なぜなら、矢面に立ってしまうからだ。
もちろん、携帯電話会社も世間の反感を買う。
そもそも責められるべきは金を出している携帯電話会社だ。
だが、顔が見えないクライアントはさほどダメージは負うまい。
これをオンエアしているテレビ局も反感を買うが、それほどでもあるまい。
可哀想なのは、芸人だ。
こんな大会に出て、いいコトなんて何もないと思うが。
いくら賞金をたくさんもらっても、イメージは悪い。
むしろこんなの芸人つぶしの企画だと思う。
なぜそんな簡単なことが分からないのだろう?

空気を読め。

マジで。

今からでも間に合う。
そっと中止してはどうだろう。
みんなのために。

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テレビの仕事をして20年。
ずっとそうだが、ゴールデンウィークなんて関係なく仕事をしてきた。

休みがなくても、特に悲しくはない。
慣れてしまっているのだ。

だが、フジテレビがお台場に移って以降、弊害が出てきた。
GWのお台場はとにかく道が混んでいる。
人がウジャウジャ歩いている。
でもって、僕なんかは気が滅入っちゃうのだ。
最近ではTBSが赤坂サカスだし、日テレは汐留だし、テレ朝は六本木ヒルズなので、ぜんぶ人がウジャウジャいる。
ま、それでも仕方なくテレビ局に行く。
昨日も、今日も。
すると、都内を「愛媛」ナンバーとか「長崎」ナンバーとか「鹿児島」ナンバーのクルマが走っている。
そんな家族連れを見ると「わざわざクルマで来るなんてご苦労なこった」と感心してしまう。
行きはまだいいけど、帰りは運転つらいんだろうなぁ。

ニュースを見ていると、高速料金が1000円なのでUターンラッシュは未だかつてない規模らしい。
45キロとかの渋滞が普通らしい。
45キロって!
抜けるのに10時間ぐらいかかるだろう。
いったい狭いクルマの中でなにして過ごすんだろう?

そんな渋滞のニュースを見ていつも思うことがある。
なぜ予測がつくのに皆さん渋滞にわざわざ巻き込まれるのだろう?
昼間に普通に帰ってくる神経が分からない。
僕だったら少々無理しても家族を説得し、夜中の2時とか3時とかのすいている時間を見計らって帰ってくる。
わざわざ渋滞している時間帯にクルマなんか運転しない。
だが、実際は45キロの渋滞だ。
それだけの数のクルマ、それだけの数の家族連れが、わざわざ渋滞の時間を選んで帰ってくるのだ。

いったいなぜ?

分からない。

みんなドMなのか?

今日もお台場混んでるのかなぁ。
イヤだなぁ。

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朝からパソコンの調子が悪かった。

そして事件は起こった。

パソコンに関して言えば、僕はもう15年ぐらいマックだけを使っていて、ウインドウズのことはよく分からない。
マックには100%の信頼を置いている。
未だかつてハードディスクがクラッシュしたことはない。
なにか重大なデータが飛んだりしたことはない。
だから、安心しきっていた。

だが今朝、パソコンの調子が悪かった。
仕方なくいろいろ設定をいじったり再起動を繰り返していた。
そしたら、突然メールソフトの中のデータが全てどこかへ消え去ったのだ。
今まで届いたメールや送ったメール、アドレスなど全てが消えた。
僕は真っ青になった。
だって大事な仕事のデータや関係先のアドレスデータなどが全部消えたのだ。
僕は真っ青になった。

必死に復元作業をした。
よく分からないけど、データはどこかに残っているはずだ。
何かしら手はあるはずだ。
メールデータが復活しないと全てが滞る。
各所にいちいち連絡する羽目になり、てんやわんやになる。
必死だった。

結果から先に言う。
マックは復活した。
メールデータはよみがえった。
実に良かった。
だが、心的なダメージは計り知れない。
かなり心にダメージを負った。

こんな苦労をするのはもうイヤだ。
何かしらの方法でバックアップしなきゃならん。
だが、どうすりゃいいんだろ?
その辺が分からない。

そんなこんなでもう夕方になってしまった。
明日締め切りの仕事が溜まっている。
とりあえず腹ぺこなので、パスタを茹でることにしよう。

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