そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
アーサー・C・クラーク
早川書房


初めて読んだが、すごいなこの小説。
1953年、昭和28年によくこんなの書けたもんだ。

キューブリックとクラークが組んで作った映画「2001年宇宙の旅」のすごさは言わずもがなだ。
だが、この「幼年期の終わり」の後味の良さというか悪さというか快感というか不快感というか、に比べると、僕は「2001年~」の方が分が悪いと感じた。
そのぐらい、この小説はぶっ飛んでいる。
とにかく、すごい。

こんな名作なのに、一度も映画化されていないらしい。
たしかにこの結末、映像化したとしても観客に受け入れられると思えない。
何しろそこで描かれるのは、圧倒的な無力感と共に訪れる人類の滅亡と、地球最期の日だから。

こっちは冒頭部分だけ1990年にクラークが書き直した版。

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
クラーク
光文社



コメント ( 1 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
Unknown (男爵)
2009-05-31 01:30:42
ついさっき読み終わった。

なかなか面白かったよ~

STARLOG 1981年3月号にもうすぐ映画化みたいな記事とオーバーロードのイラストポスターがあった・・・(笑)

そろそろ映像化してもあのラストを人類は受け入れる事が出来るんじゃないかな。
 
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