そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





今年のアカデミー賞の最多ノミネート作。
作品賞も獲るのではといわれている低予算SFアクションコメディ。
予告を観てもお話の中身がまるで想像できない今作を、公開初日に観てきた。
その感想。

うーむ。
これはね、とても評価が難しい。
個人的には星3つとさせて頂く。★★★
でも、もしかしたら星5つかも知れないような気もするし、星2つぐらいかなぁって気もする。
つまり、かなり不思議な映画だったのだ。
変わった映画、ぶっ飛んだ映画、観たことない映画、そういう感じ。
ただ、一つだけ言えるのは「熱量」と「製作者のノリノリ具合」は、ハンパない映画だということ。
凄い情報量と、凄い情熱と、凄い撮影と、凄い編集、凄いテンポ、凄い意味不明な展開、凄いパロディ、凄い下ネタ、凄いベタ展開まで、とにかくずっと凄い。
凄いってだけでいったら、星5つ。
でも論理的には理解できない(理屈で追いつけない)ところも多いので、そういう意味では星2つ。
むずいよ。
うん、むずい。
アカデミー賞獲るのかな?
獲るような気もするし、こんなの獲るの?と思う自分もいる。

以下、少しネタバレ。
読んでも支障がないぐらいの、ネタバレまでは行かない軽ネタバレ。

始まってから中盤ぐらいまでが凄いので、とにかく呆気に取られるし、コメディ部分はきっちり笑わせてくれるので、面白いっちゃあ面白い。
でも、なんでこんなことになっているのかが、論理ではなくてもう情熱で突っ走っているような気持ちだけで書き殴ったような脚本なので、中盤以降「?」がいろいろ増えてきて、それでいてラストの展開が「うーん、ここまで来てこんなベタな落としどころかよ。残念」とも思えてしまい、でも全体を通していえば見たことない凄いことに挑戦している作品だよなぁ〜、凄いのかもなぁ〜という感想。
で、見終わって、映画館を出て、しばらくしたらジワジワ来て、「もしかするととんでもない傑作を見たのでは?」という気にもなってくるという、ね。
編集がとにかく凄いので、ソフトになったら一時停止とかして詳しく観たい。
主演のミシェル・ヨー、どれだけの日数、何着の衣装とメイクを替えて撮影したのか、途方もないと思うんだけど。
あ、そうそう。
キー・ホイ・クアン、最高でした。
アカデミー助演男優賞の受賞は当確です。


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