良い評判を聞いていたので鑑賞。
アイルランドを舞台にした少年たちの青春ストーリー。
佳作。
いわゆる佳作。
ものすごく良いわけではないけど、良いことは間違いない。
そんなタイプの映画。
星3つ半。★★★1/2
系統で言うと「遠い空の向こうに』とか『すべてをあなたに』とか『スタンドバイミー』的な映画。
少年たちの(いわゆる)成長物語。
後半じんわりと涙がにじんだ。
どこが良いというわけではないんだけれど、なんか泣けた。
たぶんすっかり大人になってしまってもはや失ってしまった「ピュアさ」に感涙するのだろう。
ああ、俺も昔はこういう多感な少年時代があったのだなぁ……と悲しくなるのだ。
ああ、なんでこうも薄汚れてしまったのだろう……と悲しくなるのだ。
そういう映画だった。
途中のミュージカルオマージュをどうとらえるかが評価の分かれ目。
僕はあのシーンで少し冷めてしまった。
それまで地道に積み上げてきた「地味さ」というか「青臭さ」が急にエンタメしちゃったので。
なんだ結局みんな役者なのかよ、という夢の覚め方というか。
校長先生、側転しまくるのかよ、というね。
そこまでリアリティで積み上げてきたものが、あのシーンで少し損なわれた気がした。
だから僕はこの映画をものすごい名作だと思えなかったのかも知れない。
主人公が15歳なのはなんとなく納得がいくが、ヒロインが16歳設定なのにどう見ても20歳越えているだろうと思っちゃう点も日本人には少しばかりつらいかも知れないかな。
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