そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



マイマイ新子と千年の魔法
片淵須直
メーカー情報なし


「この世界の片隅に」にやられたので、同じ片淵須直監督のアニメ映画を観てみた。
その感想。

この監督さんは職人なんだな、とあらためて思った。
原作小説は未読なのだが、おそらく原作を忠実にアニメ化した作品なのだろう。
「この世界の片隅に」も原作漫画を読んでアニメ化の再現性の素晴らしさに驚いたのだが、これもたぶん同じことだと思う。
原作が持つ独特の「味」を、アニメとして最大限に表現しているのだろう。
逆に言えば、大したことは何も起きないし、何も面白くはない(いわゆる商業的映画とは違うという意味に於いて)。
芥川賞作家の作家性、文学性をそのままアニメ化している。
だからこそ、見ている最中には物足りなさを感じるのだが、観終わってしばらくしてからジワジワ来るという「この世界の片隅に」と同じ現象を観客にもたらすのだろう。

星3つ半。★★★1/2

詳しくは説明できないが、いい映画だ。
まさに「この世界の片隅に」と同じである。
言葉では表現しにくいが、心の奥底で「これはいい映画である」と魂が感じる映画である。

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