そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



コクリコ坂から [Blu-ray]
宮崎吾朗
スタジオジブリ


宮崎駿監督の息子、宮崎吾朗監督の監督第2作。
昨年NHKで放送していたとき偶然見たドキュメント「ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎 駿×宮崎吾朗~」がたいへん面白かったので、どんな映画なのかと楽しみにしていた作品。
ようやくBlu-rayが出たので鑑賞。
その感想。

うーむ。
やはり宮崎駿は宮崎駿。
オンリーワンなのだ。
宮崎駿監督とそれ以外の監督では、なにかが違う。
今作でもそうだし、その前の「ゲド戦記」でもそうだし、米林宏昌監督の「借りぐらしのアリエッティ」でも感じたのだが、具体的には言えない「なにか」が決定的に違う。
その「なにか」はおそらく作画の構図や、キャラクターの動きや、テンポの微妙な違いなのだろう。
具体的には言えないのだが、「なにか」が天と地ほど違うので、今作も最初その違和感に戸惑う。
とくに前半の30分ぐらいがつらい。
物語の筋が良くつかめず、主人公にも感情移入があまり出来ず、その上、全体的にアニメがアニメとして微妙にフワフワ不安定なので、観ている方を不安にさせる。
中盤ぐらいからは、このタッチに慣れてくるからか、物語の筋がようやくはっきりしてくるからか分からないが、なんとか観られる映画になってくる感じ。
星をつけるなら申し訳ないけど2つ。★★
なにかがしっくりこないのだ。
「このときこんな顔で泣かないだろ」とか「このときこんな構図ないだろ」とか思っちゃうのだ。
つまり、逆に宮崎駿の天才性が際立つ映画でもある。
やはり宮崎駿は宮崎駿。
オンリーワンなのだ。

天才の息子ってたいへんだな。

ま、この映画も悪くはないけどね。
ただし、良くもない。

NHK ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎 駿×宮崎吾朗~ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
スタジオジブリ


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