カラマツまとぼっくり、ハス果実、シラカシ?のドングリ、フジの豆、エゴノキの実、カラマツかコメツガのまつぼっくり、トウガラシの実?
ハスの果実はハチの巣みたいです。寅さんの主題歌「男はつらいよ」の中にたしか
♫ どぶに落ちても根のある奴は やがてハチスの花と咲く ♬
というのがありましたが、あれを聞いたときに、「ああ、ハスというのは蜂巣ということか」と思いました。蓮はクサカンムリに「連なる」ですから、きっと地下茎が連なっていることを知っていて名前をつけたのだと思います。中国人は動植物はまず食べるものとみますから、ありそうな命名です。でも日本で「はす」というのは果実が「蜂巣」に似ているから命名したかどうか?どちらかといえば花のきれいさのほうに注目するのではないかと思います。もし果実の形のほうに着目して、それが蜂の巣の形に似ているからついたとするとやや特殊な命名だと思います。(ところで、「はす」にかまえる、というのは何だろう?)英語ではLotusというので、語源を調べてみたいと思いましたがわかりませんでした。ご存知のかたがおられたら教えてください。インターネットで調べていたら、次のようなインドネシアの民話にぶつかりました。おもしろいので訳してみました。
インドネシアの古いお話
昔、ある王様にアヌムという美しい王女がいました。王女は水浴が好きでしかも水浴しているあいだ何もかもわすれてしまうのでした。この王国にある年ペストが流行してたくさんの人が死にました。お医者さんの努力も虚しく病気はおさまりませんでした。あつとき、お坊さんが現れて王様に「山奥の湖に咲く植物があればペストは治ります。ただしアヌム王女しか採れません」といいました。たいへんな長旅をして王女たちはその湖に行きようやくその植物をみつけました。でも王女は透明で青い水を見て湖に飛び込みたくなり、そうしました。でもいつものようにすべてのことを忘れてしまったのです。王様は王女のことが気になってあとを追って来ましたが、王女が楽しそうに水浴をしているのをみてびっくりしてしまいました。王様は怒って「そんなに楽しそうにしているのなら、湖の一部になればいい」。王様がそう言い終わるかいなかというときに、アヌム王女は赤い花になってしまいました。応は驚き、悲しんでその花を摘んで国に帰りました。するとペストは消え去り人々は助かりました。その花は「はす」と呼ばれるようになり、湖に育っています。
熱帯の湖というのはワニもいるおそろしいところで、そこに咲くハスの大きくて美しい花はよほど人々に印象深いものだと思います。この話も美しい女王と花を結びつけており、しかも不思議な力があることを象徴しています。子供の話にしてはやや艶っぽさが感じられます。
人が花に変化するというのはヨーロッパにもよくあるモチーフで、アネモネやスイセンはよく知られています。アイヌのフクジュソウ伝説もそっくりです。
♫ フントードリョクの甲斐もなく 今日も涙の、今日も涙の日が落ちる、日が~お~ち~る~ ♬
っとくらあ。
昭和は遠くなりますなあ。