自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

乙女高原の訪花昆虫 3

2022年06月20日 | イベント

データを整理してみました。
ルートの地図は下の通りです。

訪花昆虫調査のルート

 調査した速度は速いところは300m/時とかそれ以上のところもあり、遅いところはF, Gの135m/時、Cの136.0/時でした。

訪花昆虫調査の一覧表


 訪花昆虫の発見頻度が多かったのはCコースの6.1匹/10mで、K,Lコースも3.0匹/10mで多めでした。少なかったのはABコースの0.2匹/10m、Eコースの0.6匹/10mなどでした。全体の平均値を見ると1.3匹/10mでした。この結果を今年の5月と比べてみると、5月は1.9匹/10mで今回より少し多めでした。去年の8月は10.7匹/10mでしたから、だいぶ少ないということになります。実際の感覚でも、去年の8月は記録に忙しくて進めないほどと言う印象ですが、今回は特に林の下ではそもそも花が少なく、昆虫は当然いないという感じでした。
 コースを草原の中と、林の下、それに林縁の3つに分けて平均値を出すと、草原が2.2匹/10m、林縁が1.1匹/10m、林が0.2匹/10mでした。これは単純に明るい場所ほど植物が多く、訪花昆虫が多く訪問していたということのようです。

環境ごとの発見訪花昆虫数

 花の内訳を見ると、キンポウゲが56%と過半数を占め、レンゲツツジ、ミツバツチグリがこれに次ぎました。


訪花が記録された花の数の内訳

 昆虫の内訳を見ると、甲虫が6割ほどを占め、ハチ、ハエ・アブなどが次ぎました。グラフには5月の結果も示しましたが、よく似た内訳でした。

訪花が記録された昆虫の数の内訳

 甲虫の多くは下の写真の甲虫1で私が見る限り、ルリカミキリモドキというのに似ているようです。これがキンポウゲにいるのをよく見ました。5月のモモブトカミキリモドキと似ていましたが、確認しても「モモブト」ではありませんでした。写真の甲虫2はルリマルノミハムシに似ており、甲虫4はキスジコガネのようです。

6月によく観察された訪花昆虫 格子間隔は5 mm

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