自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

乙女高原6月 10 蜘蛛の子を散らす

2012年07月19日 | 乙女高原
6月10日の乙女高原です。

「蜘蛛の子を散らす」ということばがありますが、私はそれがどういうことかあまりよくイメージできません。子供の頃に蜘蛛の巣に小さな蜘蛛がたくさんいたのは見たことがあるのですが、「散らす」ということの実感がありませんでした。乙女高原の草の中に蜘蛛の巣があって、そのなかに小さな蜘蛛がうようよいました。これを叩くかなにかして巣が壊れれば、小さな蜘蛛がいっせいに動き出して「散らす」ように動くのかもしれません。
 ことばだけ知っていて知らないこうした動植物に関することばは案外たくさんあるような気がします。「目白押し」とか「瓜二つ」、「オケラの水泳ぎ」「イタチの最後っぺ」「とらぬタヌキの皮算用」どのくらい実体験がありますか?

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麻展、2

2012年07月19日 | 乙女高原
私は前から気になっていたことがありました。もう35年くらいまえでしょうか、高校生の頃に「亜麻色の髪の乙女」という歌がはやりました。同名のクラシック曲があるようですが、そうではなくビレッジシンガーズというグループが歌ったのです。数年前にリバイバル(カバーというらしいが)しました。あの頃はなんだかわけのわからない気分だけの歌というのが多かったのですが、けっこうはまっていました。というのも、それまでは大人の歌は民謡か演歌ときまっていたので、「おれたちの歌が生まれた」という気持ちで新鮮に聞こえたのです。
 それはいいとして、「亜麻色」ってどういう色でしょうか。知らぬままでいましたが、モンゴルに行くようになって亜麻の花をみました。「イチコロ」でありました。美しいのです。モンゴルの草原に1mくらいのスラリとした姿で立ち、その先に直径3cmくらいの少し紫がかった青色の花を咲かせます。それがモンゴルの風邪にゆらりゆらりとなびくのです。


モンゴルでみた亜麻の花

「亜麻色って青か?」髪の色だからそんなはずはありません。亜麻色はその繊維をさらしたうすい茶色のことで、金髪ではないベージュ色といったところでしょうか。「亜麻色の長い髪を風が優しく包む」というのがその歌詞でしたが、その乙女は洗いざらしの純白なシャツを着ていて、ふわりとした水色のスカートをはいているのでした。そう、胸元には刺繍がしてあります。
 高校生の私は勝手に想像をふくらませていました。麻の展示で昔のことを思い出しました。
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