自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

吹き渡る風

2010年08月26日 | モンゴル自然
モンゴルの平坦で広々とした草原にいると、吹き渡るということばがそのままに目にとらえられます。これはStipa kryloviiというノゲの長い草で、以前にそのノゲを紹介しました。ススキの穂もそうですが、少し銀色がかった輝きをもちます。それが秋になろうという、やや力を失いつつある太陽光に輝きます。風が吹くと、その「波」が遠くから動きながら近づいたと思うと、そのまま背後に抜けて行きます。もう一ヶ月もすれば風が冷たくなり、さらに1ヶ月をもすれば確実に零下になります。ずっとずっと昔からモンゴルの民は馬に乗り、この草原を進みながら秋を、そして冬を迎えました。

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