自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

東京の雪7

2010年02月08日 | 自然 nature
ヤマブキの葉は端正な形をしていて、葉の縁のギザギザも美しいと思っていたが、こうして枯葉になり、いまにも枝から離れようとしているときでさえ、凛とした美しさをもっている。私は思う。透明で清潔なビニールやポリ袋が林などに落ちていると、半透明の実に不愉快なモノになる。人の作るものにはあるべき状態があり、そうでなくなると無用のものになる。それでも木や石でできたものは、まだよい。壊れながらも一定の美しさを残している。だが石油製品は実に醜いモノに変わる。そうしたものに比べたとき、植物の葉は機能を終えたはずでありながら、その構造は微細なところまでごまかしがないから、葉脈のようすなども生きていたときそのままに、いやそのままではありえないのだが、ともかく美しさを保っている。そして地面に落ち、土に帰って行く。この対照的な存在の意味を私はよくわからないでいるが、大切なことであるような直感がある。


2010.2.2
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