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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

秋の黄昏

2025年03月31日 11時50分38秒 | 音楽系

10年前に「夜間飛行」というタイトルで私のギター作品集を名古屋のミューズ音楽館から出版しました。その中の曲に「秋の黄昏」というタイトルの曲があります。

曲の解説に、

人生の峠をすぎた老カップルがお互いの顔を見ながらお話をしています。若いときは見つめ合えば胸が高鳴ったものですが、今ではもはやそのようなときめきは皆無です。お互いの顔には年齢相応のものが。お互い老眼で多少は少なく見られているはずと思っていても、言われると気になります。でもそれもこれもこの年になって初めて得られる安らぎのひとときなのかも。

と書きました。

この「年齢相応」で「言われると気になる」ものとは何か。それはお肌のシミのことです。この解説には書きませんでしたが、実はこの曲、音名にあるヒミツがあります。

メロディを音名で書くと次のようになります。

シミシミソラシミ、ドレドレシミドレドレシミ、ソラソラシミソラソラシミ、シミシミソラシミ

これを意味があるように書き直すと次のようになります。

老夫:(妻の顔にできたシミを指さし)シミ、シミ。そらシミ!

老妻:どれどれシミ?どれどれシミ?(と焦る)

老夫:そらそらシミ。そらそらシミ。

二人で:(最後に仲良く)シミ、シミ、ソラシミ。

老夫がご夫人の顔にシミが沢山ある(あるいはその逆でもいいですが)のを指さしながら話しかけている対話文になります。楽曲はギターソロなので前奏、間奏、後奏がつきます。

この曲に興味のある方はミューズ音楽館にお問い合わせ下さい。まだ在庫はある様な気がします。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (gentagonta)
2025-03-31 20:28:19
ソルフェージュの能力がないので、楽譜を見ながら正確な音をとることはできませんが、先生の説明(謎解き?)を頭に入れて音符に歌詞をつけて口ずさんでみましたワン🐶
老妻がやや興奮気味に高音で「ドレドレ?」と言い、老夫がそれに応えて挑発的に「シ・ミ!」と最高音で(2回目はご丁寧にハーモニックスで声をかすれさせながら)老妻の顔を指差す様子が浮かんできて笑ってしまいました。全然違うけど、なんかバッハみたいでカッコイイですワン🐶
それと老妻が「ドレドレシ・ミ・?」と2回目に小声で問うときに「シ・」にトリル(プラルトリラー)がついていて声が微かに震えているようで切ないですワン。
間奏のあとの繰り返しでは、ミの三度下のドが加わっていて、これは何を意味するのだろうとか勝手に深読みしようとしましたが、単に繰返しに変化をつけるためのハーモニーなのか、いやこれはこの老夫婦の寄り添う様子を表してるのか…想像すると楽しいですワン🐶 とっても楽しいひと時をありがとうございました。ワンワン🐶
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re (nakagawa)
2025-04-01 13:23:55
この曲はギターの弾き語りでもう一人女性にお願いして歌っていただきデュエットにすると楽しいですね。
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