リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

やってしまいました、ボブの平均律

2015年01月20日 17時33分03秒 | 音楽系
ボブ・ヴァン・アスペレンは最も上手いチェンバリストのひとりだと思います。とてもカンタービレだし技術もすばらしい。知り合いのチェンバリストのWさんの話では、とにかく完璧主義の人なんだそうです。

彼の演奏する「平均律」は私の愛聴盤のひとつで、ロングドライブとか飛行機に乗っているときによく聴きます。どういうわけか自宅でゆっくりと聴くことはあまりないのですが・・・

以前はトン・コープマンの演奏をよく聴いていたのですが、まぁ彼の演奏も悪くはないですが、アスペレンの方がいいですね。

ネットのクラシック系ストリーミングサービスであるナクソス・ミュージック・ライブラリで久しぶりにアスペレンの演奏を聴いてみましたら、何かちょっと違う感じがしたので、自宅コンピュータのHDDに収めてある平均律と聞き比べてみましたら、明らかに異なります。アスペレンがまた新たに録音したのか、と思い早速CDをアマゾンでお取り寄せをしました。(写真左のCD)



今はホントに便利なもので、注文して翌々日の朝にモノが到着しました。早速録音データを見てみましたら、以前買ったもの(写真右)と同じです。演奏も同一。そうだよねぇ、こんな大曲そうなんども録音するものではないよねぇ、なんて思いながら、HDDのWAVファイルと比べてみると、やはり演奏も録音もことなっています。

どういうことなんでしょう?しばらく考えてやっとわかりました。

こういうことでした。

1.コープマンの演奏をよく聴いていた。→CDをリッピングしてHDDへ
2.アスペレンの演奏を知り、こんどはこっちをよく聴くようになった。
3.さすがにちょっと飽きてあまり聴かなくなった。(笑)
4.HDDあるWAVをカーステレオ用にSDにコピー。またよく聴くようになった。

この4.の時点でHDDにある平均律をアスペレンのものだと勘違いしてしまい、ナクソス・ミュージック・ライブラリの演奏と比較、異なっていたので注文してしまったわけです。アスペレンの新録音だったらとても興味深かったんですが・・・

4.の時点でカーステレオで聴いた平均律がなんかテンペラメントがえらい違う感じがするなと思ったんですが、そのときは長い間聴いていなかったので、耳がなれてないんだな、なんて思っていました。

購入したCDは6枚組で、4枚が平均律、あとゴルトベルクとトッカータ集が1枚ずつで、持っていないのがトッカータ集だけです。まぁ6枚組でも2400円くらいでしたから、トッカータ集を2400円で買ったということ納得しましょう。(笑)