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『藤沢周平 遺された手帳』(読書メモ)

遠藤展子『藤沢周平 遺された手帳』文春文庫

藤沢周平が残した日記に、娘さんが解説を加えた書である。

藤沢周平の息遣いが聞こえてくるような記述が多かった。

意外だったのは、あの藤沢周平が、直木賞をかなり意識していたこと。

無欲の人」というイメージがあったが、やはり彼も普通の人間であることがわかり、少しほっとした。

もう一つ驚いたのは、サラリーマンを辞めて、作家に専念した後の仕事ぶり。

当たり前かもしれないが、常に原稿に追われていて、息つく暇もないのだ。

「良い作品は、じっくり書くもの」と思っていたけれど、「締め切りに追われながら書く」というのが実態のようだ。

この点についても、少しほっとした。

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