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なんと巧みにお前は情事を求めることか

なんと巧みにお前は情事を求めることか
(エレミヤ書2章33節)

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本当の成長

『ゆるしのレッスン』のプロローグに、とても印象に残った箇所がある。

著者のジャンポルスキー氏は友人と食事をしていたとき、次のような話を聞いたという。

その友人には二人目の赤ちゃんが生まれたのだが、ある夜、3歳になる長女が両親に「あかちゃんの部屋に一人で行かせて」と頼んだ。両親は、長女がやきもちをやいて赤ちゃんにいたずらをするのではないかと心配したが、部屋のインターホンを通して様子がわかるので行かせたらしい。

「すると、お姉ちゃんは足音を忍ばせてベビーベッドに近づき、そっと言ったんですって。『赤ちゃん、神さまってどんなだったかしら。私、忘れかけているの。教えて』」(p.23)

生まれたばかりのころは神様とつながっていたのに、成長するにしたがい、神から離れてしまう私たち。能力を高めることを成長だと思ってしまいがちだが、本当の成長とは、神に帰っていくことをいうのではないだろうか、と感じた。

出所:ジェラルド・G・ジャンポルスキー(大内博訳)『ゆるしのレッスン』サンマーク文庫
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『ゆるしのレッスン』(読書メモ)

ジェラルド・G・ジャンポルスキー(大内博訳)『ゆるしのレッスン』サンマーク文庫

僕はクリスチャンであり神を信じているが、正直なところ、「神」という言葉にはやや抵抗がある。特に、本の中に「神」という言葉がたくさん出てくると「引いてしまう」ところもある。

この本には、やたらに「神」が出てくるのだが、不思議と違和感がない。それは、無神論者であったジャンポルスキー氏が苦難の果てに神と出会ったからであろう。

ところで、本書のテーマは「人をゆるす」ということ。

人に傷つけられたとき、その人をどのようにゆるせばよいのか?

それは、謝辞に書かれている次の言葉に集約されるだろう。

出会う人すべての中に
光だけを見いだすとき
私たちは神を体験する


言い換えると、その人の中に神を見いだすとき、人をゆるすことができる、といえる。

とても難しいことだが、大切なことだなと思った。







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