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本当の成長

『ゆるしのレッスン』のプロローグに、とても印象に残った箇所がある。

著者のジャンポルスキー氏は友人と食事をしていたとき、次のような話を聞いたという。

その友人には二人目の赤ちゃんが生まれたのだが、ある夜、3歳になる長女が両親に「あかちゃんの部屋に一人で行かせて」と頼んだ。両親は、長女がやきもちをやいて赤ちゃんにいたずらをするのではないかと心配したが、部屋のインターホンを通して様子がわかるので行かせたらしい。

「すると、お姉ちゃんは足音を忍ばせてベビーベッドに近づき、そっと言ったんですって。『赤ちゃん、神さまってどんなだったかしら。私、忘れかけているの。教えて』」(p.23)

生まれたばかりのころは神様とつながっていたのに、成長するにしたがい、神から離れてしまう私たち。能力を高めることを成長だと思ってしまいがちだが、本当の成長とは、神に帰っていくことをいうのではないだろうか、と感じた。

出所:ジェラルド・G・ジャンポルスキー(大内博訳)『ゆるしのレッスン』サンマーク文庫
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