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『ギフテッド』(映画メモ)

『ギフテッド』(2017年、マーク・ウェブ監督)

ギフテッドとは、常人の能力をはるかに超える天才のこと。

天才数学者の母親が自殺し、生まれたばかりの娘メアリー(マッケンナ・グレイス)は叔父フランク(クリス・エバンス)が育てることに。しかし、7歳になったメアリーも数学の天才であることがわかると、それまでほったらかしにしていた祖母イヴリン(リンゼイ・ダンカン)が現れ、メアリーに英才教育を施そうとする。しかし、普通の人間として育てたいフランクはイヴリンと対立するというストーリー。

人材が持つ強みを伸ばす」ことは当然だと思っていたが、そんなに単純なものではないな、と感じた。

「彼女の才能は想像を超える」「10億人に1人よ」と叫ぶ祖母イブリンに対し、社会性をつけて、他人をいたわる気持ちをもたせたいフランク。

西田幾多郎は、人間が生まれ持った「個人性」を発揮し、それを「社会のために」役立たせることが「善」につながると述べている。

この映画を観て、「強みを伸ばす」だけでなく、「他人や社会のことを考える気持ち」を育てることが大事だと思った。

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