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『心は天につながっている』(読書メモ)

金澤翔子(書)金澤康子(文)『心は天につながっている』PHP研究所

先日、金澤翔子さんの展覧会を観にいったときに買った本。

翔子さんの書は魂に響いてくる迫力を持っているのだが、本書を読み、その秘密がわかったような気がした。

母親の康子さんは次のように語っている。

「ダウン症の翔子は、私たちと違う感性の地平で生きている。科学的な検証はしないので、現実と空想の世界を自在に往き来できる。目的をもたないので未来を予測して恐れたり悩んだりしない。記憶力も重要ではないらしく、過去を悔やんだり嘆いたりもしないいつもその刻(とき)が100パーセントの豊穣な時間に生きている。心を比べたりしないので、人を羨んだり妬んだりもしない。その無心の魂には愛がなだれ込んでいて、ただ調和のとれた平和が大好き。争いはない。そして、その愛に充ちた心には大きな力が舞い降りて、翔子の願いは小さなことから莫大なことまで、ことごとく叶ってしまう」(p.106)

他者と比べずに、今を生きる。そのとき、神が降りてくる。

豊かな人生の秘訣がここにある。



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