goo

『ナイン・ストーリーズ』(読書メモ)

J.D.サリンジャー(野崎孝訳)『ナイン・ストーリーズ』新潮文庫

先日『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/パプワース16、1924年』を読んだので、『ナイン・ストーリーズ』を読もうと思ったら、実は大学生の頃に読んでいたことが分かった(ちなみに、読んだのは1985年10月20日14:53である(僕は読んだ日時を本に書く癖がある))。

改めて読んでみたところ、最後の「テディ」が怖かった。サリンジャー最後の作品「パプワース16、1924年」にとても似ていてビックリした。

両作品とも、子供(10歳と7歳)が主人公なのだが、やたらと達観していて、輪廻の思想が思いっきり出ている。「なんだこれ?」と思う反面、とても共感できるのは不思議である。

人生の「はかなさ」と「希望」が交じり合っているという点では、日本的なのかもしれない、と思った。













コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )