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文学と競争

『オイディプス王』の作者ソポクレス(紀元前497/6頃~前406/7頃)は、古代ギリシャの三大詩人の一人。あと二人は、アイスキュロスとエウリピデス。

ソポクレスは、アテネの演劇祭・大ディオニューシア祭に30回参加し、18回優勝したという経歴の持ち主。ちなみに、アイスキュロスは優勝14回、エウリピデスは5回とのこと。

文学作品でも競争していたとは、さすがオリンピック発祥の国である。

現在も、芥川賞・直木賞などたくさんの賞があるが、正直なところ「意味があるのか?」と感じていた。しかし、ソポクレスの作品を読み、ライバルを意識しながら切磋琢磨することも、優れた文学を生み出す上で大切かもしれない、と思った。

出所:ソポクレス(河合祥一郎訳)『オイディプス王』光文社古典新訳文庫

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